TOKYO巡礼歌 唐獅子牡丹

文楽(人形浄瑠璃)と昭和の日本映画と麻雀漫画について書くブログ

義太夫正本翻刻

くずし字学習 翻刻『桜御殿五十三駅』大序 御狩場の段

『桜御殿五十三駅(さくらごてんごじゅうさんつぎ)』は、近松半二・栄善平・寺田兵蔵・松田ばく・三好松洛による時代浄瑠璃。近松半二の作品としては、『妹背山婦女庭訓』の次に執筆・上演された円熟期のものである。室町時代を舞台に、愚かな将軍兄弟とそ…

くずし字学習 翻刻『性根競姉川頭巾』屋舗の段

近松半二ほか作『性根競姉川頭巾』翻刻の最終回。いよいよ蔵屋敷の武士・浜地源左衛門とお周の血の婚礼が迫る中、侠客・黒船の忠右衛門はどう出るのか。浜地源左衛門の真意とは。というお話。 本作は文楽現行にはあまりない、テンプレキャラ重視のプログラム…

くずし字学習 翻刻『性根競姉川頭巾』堂島の段

近松半二ほか作『性根競姉川頭巾』の翻刻、3回目。 舞台は堂島の忠右衛門宅。行方不明になった姉娘・およねを探しに近所の人たちが手を尽くしてくれているが、見つからない。忠右衛門の女房・お政は幼い息子忠吉の世話をしながらソワソワしている。すると近…

くずし字学習 翻刻『性根競姉川頭巾』新町の段

近松半二ほか作の浄瑠璃『性根競姉川頭巾(しょうねくらべあねがわずきん)』 の翻刻第二弾です。 侠客・黒船の忠右衛門は、取引先のお屋敷から預かっているお嬢様・お周を連れて新町の茶屋へ。その茶屋には馬渕和平太と獄門の庄兵衛も遊びに来ていて、傾城…

くずし字学習 翻刻『性根競姉川頭巾』淀川下り船の段

『性根競姉川頭巾(しょうねくらべあねがわずきん)』は、近松半二・栄善平・八民平七の合作で、安永3年(1774)4月に竹本座で初演された浄瑠璃。現行上演がなく、翻刻も出ていないため、インターネット上に公開されている正本を読んだ。その際の翻字書き起…

くずし字学習 翻刻『女舞剣紅楓』道行寝みだれ髪

今年1月から続けてきた『女舞剣紅楓』翻刻も、今回で最終回です。 底本は早稲田大学演劇博物館所蔵本、東京大学教養学部国文・漢文学部会黒木文庫所蔵を合わせて参照している。→早稲田大学演劇博物館『女舞剣紅楓』ほか複数所蔵→東京大学教養学部国文・漢文…

くずし字学習 翻刻『女舞剣紅楓』七巻目 阿倍野の段

『女舞剣紅楓』の翻刻も七巻目。 行方不明になった半七と三勝を、それぞれの親たちが探し回るという内容。『艶容女舞衣』の現行上演で稀に出る「道行霜夜の千日」(増補。実質新作)と近い内容となっていて、先行作である紀海音『笠屋三勝廿五年忌』に内容の…

くずし字学習 翻刻『女舞剣紅楓』六巻目 二つ井戸茜屋半兵衛貸座敷の段

『艶容女舞衣』の先行作である浄瑠璃、 『女舞剣紅楓』の翻字六巻目。 大和の酒屋・茜屋半兵衛は、息子・半七の放埓ゆえに病に陥った嫁・お園の養生のため、大坂へ転居した。半兵衛とその女房はお園を必死に看病していたが、お園の容体は思わしくない。とあ…

くずし字学習 翻刻『女舞剣紅楓』五巻目 長町美濃屋内の段

未翻刻浄瑠璃 『女舞剣紅楓』の翻字五巻目。 長町にある三勝の家。三勝は父・美濃屋平左衛門、娘・お通と貧しい暮らしを営んでいたが、どうも父とは訳あり風。実は平左衛門は小勝・三勝姉妹の実の父の弟で、死んだ兄に代わって姉妹を養育しつつ、家に残った…

くずし字学習 翻刻『女舞剣紅楓』四巻目 堀江宇治屋市蔵住居の段

未翻刻浄瑠璃 『女舞剣紅楓』の翻字四巻目。放蕩が過ぎた宇治屋の若旦那・市蔵は、隠居した父親・教貞によって蔵へ閉じ込められてしまう。市蔵を心配する手代・半七は毎日蔵の外からに話しかけていたが、市蔵は半七がいないと泣いてしまうまでに。そんな宇治…

くずし字学習 翻刻『女舞剣紅楓』三巻目 嶋の内夏屋の段

本作に登場する「宇治屋」およびその若旦那・市蔵の放蕩は、辰巳屋事件をモデルにしている。 辰巳屋事件とは、元文4〜5年(1739〜40)、大坂の富商・辰巳屋で起こった家督相続騒動が発展し奉行所汚職にまで及んだ事件で、その概要は以下のようなものだったと…

くずし字学習 翻刻『女舞剣紅楓』二巻目 先斗町貸座敷の段

未翻刻浄瑠璃 『女舞剣紅楓』の翻字二巻目。 『艶容女舞衣』において半七は親に勘当されたお坊ちゃんという設定だが、その先行作である『女舞剣紅楓』では設定がやや異なる。 半七が大和五條の茜屋の跡取り息子であることは同じ。しかしポジションや性格に違…

くずし字学習 翻刻『女舞剣紅楓』一巻目 誓願寺十夜参りの段

ここしばらく、くずし字を勉強している。 そのくずし字の学習の一環として、翻刻が出ていない浄瑠璃を、一般公開されている義太夫正本をもとに翻字してみようと考えている。 まずは、自分がくずし字を学ぶきっかけになった『女舞剣紅楓(おんなまいつるぎの…