TOKYO巡礼歌 唐獅子牡丹

文楽(人形浄瑠璃)と昭和の日本映画と麻雀漫画について書くブログ

2008-01-01から1年間の記事一覧

 牌の魔術師

阿佐田哲也+北野英明 秋田書店 (1974.9) 全1巻┃あらすじ うらぶれた雀荘にあらわれた右腕のない男。顔には薬に溺れた者特有の死相が出ていた。マスターに無下にあしらわれた彼は、そこで打っている哲ちゃんを呼んでくれと言う。哲に金をせびるその男は、哲…

 天和無宿

阿佐田哲也+北野英明 秋田書店 (1974.9) 全1巻┃あらすじ 麻雀劇画作家・北野英明のもとに一通の手紙が舞い込んだ。そこには負け知らずの打ち手がいるがゆえ、ぜひお手合わせ願いたいとの旨がしたためられていた。北野は差出し人を偵察しようと仕事を切り上…

今年一番驚いたことは、八角さんの牌呑み。

今年下半期から、70〜80年代の、いわゆる劇画と呼ばれるジャンルの麻雀漫画の紹介に力を入れてきました。 何冊も読んでいくと、当時の劇画青年誌の雰囲気、大人向け娯楽としての劇画やアンチ・マンガとしての劇画の存在を読み取ることができ、そのおもしろさ…

 売人風雲録 指ぐれ

梶川良+ほんまりう 日本文芸社(1986) 「麻雀ゴラク」連載 全2巻(単行本未完) ┃あらすじ 沖縄、那覇郊外――。教会の墓地で昨夜亡くなった母へ祈りを捧げる少年、緒方豹。彼をひとりだけの葬儀から強引に連れ出したのはヤクザ組織、沖縄銀星会の謝花だった…

 サムライ雀鬼

高山潤[原作]+武市英介[脚色]+麻生竜也[劇画] 芳文社(1979) 全1巻┃あらすじ 瀬島次郎27歳。表向きは平凡な会社員だが、麻雀の世界では知らぬ者はいない「サムライ雀鬼」と呼ばれる手練の雀士である。あるとき瀬島の手下が、大阪から来た麻雀秘密組織「クモ…

 近代麻雀 1/15号

とりあえず付録いらないです。つけるなら70〜80年代の名作麻雀漫画の復刻ミニ単行本にしてください。 「白 HAKU NEXT GENERATION」の主人公って、ぜーったい十字さんと鈴の子供だよね。知り合いはそれじゃ計算が合わないので白の子供だと言うのですが、それ…

 ナイトストーン  ―危険な扇動者―

来賀友志[原作] + 神江里見[作画] 竹書房 「近代麻雀オリジナル」1994〜1995年 連載 全2巻 ┃あらすじ ヤクザの篠原が雀荘「紅一色」で出会った男子高校生・北島敬は、その不思議なカリスマで雀荘の客を魅了していた。敬と打った人間は催眠術にかけられたよう…

 冬コミのおしらせ

コミックマーケット78で頒布される本に寄稿しています。夜露卑苦! ┃汝、モロとなれ。ホシとなれ ¥500 コピー本 12月28日(日) 東地区 "ハ"ブロック 15b 朝目新聞 委託 info.:http://www.geocities.jp/lefleau99/moroboshi/ (主宰者サイト野中ロジック内…

東京受胎

きっしーさンが小池一夫+神江里見『麻雀新撰組』(オリオン出版)のレビューを書いていらっしゃったので、私も対抗して来賀友志+神江里見という素敵な組み合わせの麻雀漫画のレビューをします。 その前に冬コミの告知もします。

 北の狼

木村直巳 竹書房(1989〜1990) 近代麻雀オリジナル 1988.3〜1990.2連載 全3巻 ┃あらすじ 雪子は旅先の札幌で、右手に刀傷を持つ麻雀打ち・朝倉仁と出会った。勝つことに執念を燃やす仁は、ありえないアガリを次々と決める。雪子は仁に惹かれ、東京に帰らず…

北の酒場通りには髪の長い女が似合う

上野駅13番線、16時20分に待っています。

 雀狼海峡

明崎和人+影丸譲也 双葉社(1986) 全3巻(既読は1巻のみ) ┃あらすじ 新宿(ジュク)の雀荘からツバを吐きながら出て来た不良少年・五代烈は明日までに60万の金が必要だった。烈は歌舞伎町の公園で泥酔して寝ていた男のポケットから財布を抜き取り、再び雀…

 真夜中の相棒

渋沢サツキ 芳文社(2008) 週刊漫画TIMES連載 全1巻 ┃あらすじ ヤクザのお抱かえ財務コンサルタント、会計士・細貝が梟組の資金1億を持ち逃げした。鉄砲玉として送り込まれた梟組組員・葛野は上野の雀荘で細貝を捉えるが、細貝の演技にまんまと騙され、殺す…

 原恵一郎『蟹工船』単行本化!

『蟹工船』 原作:小林多喜二 作画:原恵一郎 Bunchi Comics Extra 新潮社 2008.11時は昭和初期、オホーツク海で操業する蟹工船「博光丸」では、会社が国策の名のもと暴利をむさぼる一方、労働者たちが過酷な労働を強いられていた。やがて彼らは団結して闘争…

 スタント

来賀友志+渡辺みちお 実業之日本社(1994) 週刊漫画サンデービクトリー増刊 1993.10〜7連載 全1巻 ┃あらすじ 超一流のベテランスタントマン、夏目祐三は命知らずの仕事を受けまくっていた。受ける仕事は生命の危機を伴い、大怪我をすることも多い。かつての…

 革命トライアングル 欲望三人組列伝

来賀友志+渡辺みちお 双葉社(1993) 全2巻 ┃あらすじ 高校時代の悪友3人組、「ムー」こと折原宗敬、「カリメロ」こと飯島稔博、「デビ」こと小林広明は、それぞれ外科医、商社マン、不動産屋として名を成していたが、その地位を捨てて故郷の静岡に帰ってき…

 指して刺す

来賀友志+神田たけ志+先崎学[協力] 竹書房(1996) 全1巻 ┃あらすじ 将棋指しの集まるゴールデン街のスナック「一歩」は学生将棋選手権の祝勝会で湧いていた。そこに現われた部外者の青年が「プロ棋士は一番勝負なら絶対負けない」と言うプロ棋士・山科五段…

 カリスマ

来賀友志+花小路小町 芳文社(2001) 週刊漫画TIMES 2001.5〜連載 全4巻(既読は1巻のみ) ┃あらすじ 15年ぶりに再会した親友同士、内藤竜聖と小杉宙一。ふたりはそれぞれ芸能プロダクションの社長、医者になっていた。かつて誓いあった野望を実現するため、…

エウレーカ来賀友志

今夜は来賀友志の麻雀漫画以外の作品について書きます。 備考:来賀友志原作の麻雀漫画は以下をご参照ください。 あぶれもん 来賀友志+嶺岸信明(竹書房) 俺の選択 来賀友志+カツミ(竹書房) てっぺん 来賀友志+嶺岸信明 天牌 来賀友志+嶺岸信明(日本文芸…

 西子(にしこ) 或る女雀師の一生

山松ゆうきち 竹書房(1983) 近代麻雀オリジナル 1983.1〜11 連載 全1巻 ┃あらすじ 幼い頃里子に出され、母と別れた西子。義理の両親は西子を可愛がってくれたが、西子の心にあるのは福知山の実母のことだけだった。中学生になった西子は、福知山の母に会い…

氷の貴公子ことコッテウシ

表題は「麻雀業界日報」のなかで最も好きなギャグのひとつ。 ひさかたぶりに「近代麻雀つっこみスレ」を見たら、「(天牌は)今変な根暗な奴と目付きが似てる奴がカコイイな 」という素敵な書き込みがあってキュンとしました。三國と菊多が実の兄弟と知らず…

 弾丸闘牌 凌駕 RYO-GA

渋沢さつき+山本修生[原案] 竹書房 近代麻雀2000年6/15号〜2002年8/15号 連載 全4巻 ┃あらすじ 総社組若頭・函南羚子のもとに、組の雀荘にガサ入れが入るとのタレコミが入る。裏口から脱出する函南を誘導した警官……、彼こそが総社組の「パートタイム」代打ち…

しゃもくらぶ

ブログ内の麻雀漫画のレビューを年代/出版社で検索できるようになりました。サイドバーの「カテゴリー」からご利用ください。 たとえば、「80年代」をクリックすれば80年代に出版された麻雀漫画を、「竹書房」をクリックすれば竹書房刊行の麻雀漫画を抽出し…

 黒の雀譜

吉岡道夫+北野英明 広済社(1979)┃あらすじ 今をときめく人気スター、千葉陽介と玉井モモエの結婚披露宴の取材に来ていた「週刊芸能」記者の土井一騎は、その夜行われる麻雀に誘われる。土井が雀荘へ出向くと、そこには今日の新郎・千葉の姿があった。千葉…

カキヌマの時代

いまさらですが、こないだのキンマの「白銀」の、主人公がいきなり訛るところ、よかったです。 「したけどもロンだ! 三倍満」

 別冊近代麻雀 1984年1月号

■ 巻頭カラーは狩撫麻礼+守村大「ラスタ牌」。 (クリックで拡大) どういうシリーズなのかはわからないが、主人公らしきアブないグラサン・下山はやってもいない強姦殺人事件に自首して捕まり、留置所の中で最強の雀士になることを夢想する。昔の青年誌のカ…

 海雀王

志村裕次+渡辺みちお 実業之日本社(1985) 全?巻(既読は3巻まで) 「傑作麻雀劇画」連載 ┃あらすじ 瀬戸内海、塩飽諸島の旧家の子息にして塩飽海賊の末裔、怒魔灘太郎(ぬま なだたろう)は「麻雀で瀬戸を盗る!」と宣言し、仲間とともに青龍丸を駆って船…

麻雀漫画☆荒らし

出先で休憩にファミレスに入ったら、横のテーブルのYOUNGが「コクるときの好きとォ、付き合っているときの好きはァ、違うと思うンだよね……、オレ!」「出会ったばかりでコクるとか、オレは考えらンないし!」とかいう実に素敵な会話をしていました。YOUNGを…

 麻雀昭和怨歌

小島武夫+芳谷圭児 実業之日本社(1976) 全1巻┃あらすじ 丸の内の陽和銀行の受付嬢・桜木綾子は社内でも有数の打ち手。彼女が麻雀をはじめたのはかつての恋人の影響だった。恋人は麻雀の負けで作った借金を精算するため帰郷して結婚したが、彼女が麻雀をや…

発恋

『アカギ』が作画・小畑健ならヒットしなかったと思いますが、『花引き』の作画が芳谷圭児だったら100倍は売れたと思います。