TOKYO巡礼歌 唐獅子牡丹

文楽(人形浄瑠璃)と昭和の日本映画と麻雀漫画について書くブログ

2023-05-01から1ヶ月間の記事一覧

文楽 5月東京公演『菅原伝授手習鑑』大内の段、加茂堤の段、筆法伝授の段、築地の段 国立劇場

今回、初めて『菅原伝授手習鑑』の初段から二段目までを観た。 これまでに観たことのある三段目、四段目とあわせて考えるに、この物語は、全通しで成立するバランスで作られているのだなと感じた。なぜ桜丸は切腹しなければいけなかったのか、どうして源蔵は…

文楽 5月東京公演『夏祭浪花鑑』住吉鳥居前の段、内本町道具屋の段、釣船三婦内の段、長町裏の段 国立劇場小劇場

普段は「住吉鳥居前の段」「釣船三婦内の段」「長町裏の段」の3つの場面が出る場合が多いところ、今回は住吉鳥居の後に「内本町道具屋の段」をつけて上演。 ■ 和生!!! 和生やないか!!!!!!!!!! 和生さん義平次、良すぎた。第三部で一番良い。今…

文楽 4月大阪公演『妹背山婦女庭訓』初段〜三段目 国立文楽劇場

『妹背山婦女庭訓』の2公演分割での通し狂言企画、4月は三段目まで。 今月の上演形態では、朝〜夕方に上演されている近松半二ほか作『妹背山婦女庭訓』(初演1771年1月)と、夜に上演されている『曾根崎心中』とでは、戯曲としての性質がまったく異なること…