TOKYO巡礼歌 唐獅子牡丹

文楽(人形浄瑠璃)と昭和の日本映画と麻雀漫画について書くブログ

2012-01-01から1年間の記事一覧

2012ベストムービー10本(旧作だけど)

2012年のベストムービー10本です。 ┃ 事件記者(全10作) 監督=山崎徳次郎 脚色=西島大+山口純一郎+島田一男 日活/1959〜1962 『事件記者』『事件記者 真昼の恐怖』『事件記者 仮面の脅迫』『事件記者 姿なき狙撃者』『事件記者 影なき男』『事件記者 深夜の…

麻雀漫画と旧作邦画をめぐって(1) 黒澤明と木下恵介、来賀友志と片山まさゆき〜喜びも悲しみも幾歳月〜

「麻雀漫画について、旧作邦画を観るようになってから考えるようになったこと・気づいたこと」を少しずつ書いていきたいと思います。 スタジオジブリのプロデューサー・鈴木敏夫が書いた『映画道楽』という本を読みました。映画道楽 (角川文庫)作者:鈴木 敏…

今週の天牌のアオリは「勝負の天秤はどちらに傾くのか——!?」

来賀友志+嶺岸信明「天牌」 第673話…当然の流れ 来賀先生から頂戴したコメント情報によると、入星さんのお墓は練馬区の「ねむの木ガーデン」というところだそうです。 http://nemunoki-garden.com/ennai.html 衝撃の新語「しょっぴきヅモ」 山田さんって生意…

 今週の天牌のアオリは「燃えさかる闘牌の最中 静かに甦る伝説の男の記憶——。」

来賀友志+嶺岸信明「天牌」 第670話…すこやかに usui-hon 3ヶ月前、全天牌読者が突っ込みを入れた「すこやかに」の謎が解明されました。 そして、「聞いたことねぇーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」とさらに全天牌読者は突っ込んだと思います。で…

 『天牌外伝』24巻の感想

変調 黒沢さんは女の子には人畜無害だそうです。言われなくても知ってました。 麻雀職人の黒沢さんとは知らず、と言って土下座するチンピラ。これにどう突っ込むかが我々の課題です。 因果 世間話において鉄板の話題「健康」 イケメンが馬乗り。若尾文子主演…

 今週の天牌のアオリは「三度目の決戦の舞台となった赤坂「天狗」——。再び闘いの幕が開く!!」

来賀友志+嶺岸信明「天牌」 第659話…時代の変わり目 失礼ながら……扉見開きの新満さんの言葉、社交辞令にしか聞こえねぇ〜〜〜 心なしか山田さんが初登場時のCOOLなイケメン風佇まいを取り戻されたように思います。 三國さんいいこと言った。半荘1回でサバっ…

 がんばれ片チン

8/15発売号の『近代麻雀』の片山まさゆき新連載「雀術師シルルと微差ゴースト」読みました。 また競技モノなんですね。目立たない男の子が、麻雀で上がったときだけはみんなが注目してくれることを糧にプロの頂点を目指そうとしている、というエピソードでし…

 今週の天牌のアオリは「見上げる先は幾多の伝説が生まれた決戦の舞台…!!」

来賀友志+嶺岸信明「天牌」 第658話…一局の重み 久しぶりの松ちゃん@焼き鳥屋。松ちゃん、いいヤツだぜ。 ゆかの目指す女優って、具体的にはどういう女優なんですかね。そのへん具体的に説明してもらわないと、うだつの上がらなさが強調されるばかりのよう…

 夏コミ2012

私個人ではサークル参加いたしませんが、3日目、新田五郎さまの同人誌に寄稿をしております。また、明日2日目は知人のお手伝いをしておりますので、是非お越しくださいませ。 ┃ 2日目8/11(土) 西 み - 41 a 6gai 既刊『片山まさゆきキャラブック スーパー…

 今週の天牌のアオリは「男の人生を賭けた対局にふさわしき老練の打ち手。その背中から漂う卓越した牌気…!」

来賀友志+嶺岸信明「天牌」 第657話…熟練の精度 つか……新満さん、前に比べなんかシャキッとしてません?? ウチの山田が!!! お世話に!!! なりました!!!!!!!! 今週のウルトラ大ニュース。三國さんは群馬県出身。群馬県民の天牌大好きっこの皆さ…

 今週の天牌のアオリは「人も牌も全ては巡り合い。」

来賀友志+嶺岸信明「天牌」 第656話…男の人生 ………………すこやか……………? 誰もが突っ込んだであろう入星さんの墓碑銘「すこやかに」。 入星さんからの言葉なんですかね。あの死に方ですが……。 しかも、なんというか、その、お墓が、かわいい………………………… まあ、私…

 今週の天牌のアオリは「風のごとく舞う王者の麻雀——!!」

来賀友志+嶺岸信明「天牌」 第655話…牌の軽重 沖本先生を見ていると……実力だと思いますか……ナルナル…… このエピソード、必要あったのだろうか…… 俺に刃向かうやつは根絶やしにしてやる。 山田さん、バカがだだもれてる!!!!! おまえ先週の三國さんの話聞…

 今週の天牌のアオリは「巨星が堕ち伝説が終わった夜が再び追想される——」

来賀友志+嶺岸信明「天牌」 第654話…伏せたる思い 皆さん長らく「なんで八角さんは入星さんが死んだこと瞬に連絡しないの? やっぱ瞬は嫌われてたわけ?」と思っていらっしゃったかと思いますが、実は八角さんは連絡しようと思ってはいたってことが発覚。沖…

 今週の天牌のアオリは「男の発する底知れぬ気迫が背負う物の深さを語る……!!」

来賀友志+嶺岸信明「天牌」 第653話…滲み出る手腕 「俺だって曲げてぇ けどその誘惑に負けちまったら」 「感じる 俺の手牌が察知されている」 何が始まったんでしょうか。 「生まれ持った天性の奴もいる 良性のDNAをたんまり受け継いだ者もいる しかしよぉ …

 今週の天牌のアオリは「刃を突きつける一手!!」

われら雀荘のドブネズミ、天下の一大事!!!! 来賀先生がTwitterをはじめられました!!! 来賀友志 https://twitter.com/kuga195611 みんなすかさずフォローだチュー!!!!! 来賀友志+嶺岸信明「天牌」 第652話…鍔迫り合い 続く三國さんと井河クンの対…

 今週の天牌のアオリは「高崎「紅富士」戦、激闘の第2幕!!」

来賀友志+嶺岸信明「天牌」 第651話…「見えぬ手の内」 知りたい、三國さんのことが 井河クンvs三國さんの対決@紅富士、井河クンの反撃開始。脇の親父どもは店長が井河クンを倒す刺客を連れてきたんだよ〜とか言っているが、あの店では三國さんがオーナーであ…

 天牌外伝 23巻

買ったよ買ったよ。外伝のほうの感想はかなりご無沙汰していたので、全エピソードレビューします。 来賀友志+嶺岸信明『天牌外伝』23巻(2012/6/18発売) 汗の違い…黒沢さんの偽物が現れた話。王道エピソードながら、説教は別に他人の名を騙ることを咎めるの…

 今週の天牌のアオリは「激震!高崎「紅富士」最強決戦!!!」

まずはじめに。 先週の金曜日、6月15日は嶺岸先生のお誕生日でした。おもいっきり遅くなりましたが、おめでとうございます。嶺岸先生の今後のますますのごハッスルをお祈り申し上げます。 来賀友志+嶺岸信明「天牌」 第650話…荒療治 井河クンvs三國さんのワ…

 雀鬼と雀鬼流と雀鬼漫画の歴史 桜井章一年表

ショーちゃん、または雀鬼こと桜井章一。 麻雀界、麻雀漫画界に生きる者、桜井章一を避けては通れず。雀鬼研究のための年表を以下に公開する。ひとまず『近代麻雀ゴールド』が急速に雀鬼色を強める97年までをまとめた。 桜井章一年表 1980〜97年 1980年9月? …

 今週の天牌のアオリは「No.1 麻雀劇画!! いざ、新たなステージへ!!」

来賀友志+嶺岸信明「天牌」 第649話…邂逅 何か嫌なリアリズムだなおい。 東京行きの新幹線で瞬チャンの隣に座った帽子の女性……それは何とゆかだった。 ゆかは女優として活躍していたものの、親がヤクザ=仲邨組組長の娘だとマスコミに書き立てられドサ廻りに…

 トラック野郎の仁義だぜ!

70年代後半に大ヒットした映画「トラック野郎」がコミックになって帰ってきた。トラック野郎外伝コンドル超特急 (ミリオンコミックス)作者:鈴木則文,RINミリオン出版Amazon ■ 『トラック野郎』は1975〜79年にかけ、鈴木則文監督によって作られた大衆娯楽映画…

 今週の天牌のアオリは、「穏やかなる姿に秘めたる信念! “井河拓真” その力の片鱗が今、語られる――。」

来賀友志+嶺岸信明「天牌」 第648話…居るべき場所 なんかこう、「(秘)未亡人雀荘 白い指の戯れ」というロマンポルノの名作が生まれそうです。 井河クンは、爺のはからいで紅富士のメンバーになりました。 そうなるだろうなあとは思っていましたが、本当にそ…

 顔役

東京映画・東宝/1972/カラー/シネスコ/84分 監督=勝新太郎 脚本=菊島隆三・勝新太郎、撮影=牧浦地志、美術=西岡善信、音楽=村井邦彦 出演=勝新太郎、若山富三郎、前田吟、大滝秀治、太地喜和子、山崎努、山形勲、藤岡琢也、織本順吉、深江章喜、伴淳三郎、横…

 今週の天牌のアオリは、内容にびっくらしすぎて忘れた。わかることはただひとつ、紅富士、それは店主が超絶イケメンなことで有名な高崎の雀荘。

もンのすごく久しぶりに天牌の感想。感想を書いていないうちに天牌も色々ありましたが、まあとにかく、天堂さんはイケメンってことですよね。 それで今週の天牌ですが、あまりにキマッていたので驚きました。 あったかくなってきたから? ことあるごとに送っ…

 アンディ・ラウの麻雀大将

原題=嚦咕嚦咕新年財/英題=FAT CHOI SPIRIT 2002年/カラー/96分 監督=ジョニー・トゥ 製作総指揮=キャサリン・チャン/脚本=ワイ・カーファイ/音楽=レイモンド・ウォン 出演=アンディ・ラウ、ルイス・クー、ラウ・チンワン、ジジ・リョン、チェリー・イン、ボ…

 ヘアピン・サーカス

東京映画・東宝/1972/カラー/シネスコ/84分 監督=西村潔 脚本=永原秀一/原作=五木寛之/撮影=原一民/美術=樋口幸男/音楽=菊地雅章 出演=見崎清志、江夏夕子、笠井紀美子、戸部夕子、陸五郎、舘信秀、佐藤文康、有山直樹 ■ 夜を駆ける美しい映像。そのスピード…

 喜劇 駅前満貫

東京映画/1967/カラー/シネスコ/92分 監督=佐伯幸三 脚本=藤本義一 出演=森繁久彌、淡島千景、フランキー堺、伴淳三郎、池内淳子、山茶花究、三木のり平、乙羽信子、野川由美子、松尾嘉代 世にも珍しき雀荘映画である。 森繁久彌主演の喜劇映画、「駅前」シ…

 東京オリンピック音頭 恋愛特ダネ合戦

監督=近江俊郎/松竹大船/1963/カラー 出演=田村高廣、香山美子、南利明、由利徹、天田俊明、橋幸夫 オリンピック景気恐るべしの怪作。 ┃ あらすじ スポーツ用品店「スパルタ」の入り婿ダンナ・水野文左衛門(南利明)は元マラソン選手だったが、戦争などによ…

 赤い鷹

監督=井上梅次/松竹/1965/カラー 出演=橋幸夫、倍賞千恵子、待田京介、菅原謙二、金子信雄 新聞記者モノを仁侠映画テンプレでミュージカル映画化したという謎の一本。 ┃ あらすじ やんちゃな若手新聞記者・雄次(橋幸夫)は若者にハヤリのゴーゴーバー、モン…

映画には人間讃歌とか問題提起とか社会を活写とかより大切なものがある。それは、いかに現世を忘れさせてくれるかということだ。 というわけで、歌謡映画の殿堂・松竹の、現世を忘れる60年代歌謡映画2本をご紹介させて頂きます。