TOKYO巡礼歌 唐獅子牡丹

文楽(人形浄瑠璃)と昭和の日本映画と麻雀漫画について書くブログ

 今週の天牌のアオリは「巨星が堕ち伝説が終わった夜が再び追想される——」

    • 皆さん長らく「なんで八角さんは入星さんが死んだこと瞬に連絡しないの? やっぱ瞬は嫌われてたわけ?」と思っていらっしゃったかと思いますが、実は八角さんは連絡しようと思ってはいたってことが発覚。沖本先生、網代だったかで携帯壊されたきり、新調してなかったんですね(網代では入星さんか女医さんのの携帯借りてたんだっけ?)。壊れたらそのまんま、連絡つかないよってことすら誰にも連絡してないって、それも相当どうかと思いますが。
    • 沖本先生、疫病神だから。
    • 八角は瞬が東京を離れている間のことをひと通り説明した」←なんかゲームのナレーションみたいな説明だな
    • 山田さん、調子こきすぎて三國さんから教育的指導を受けるの巻
    • 山田陽一って山田洋次山田太一から名前もらってて、そのわりにはしょぼいヤツだなと思ってたんですが、あれですか、山田洋次・太一作品ともによく出てくる「なんでもない市井の人の涙こぼるる普通の人生」を体現してるんでしょうか。こいつ、あぶれもんで言うところの武士にすらなれないかも……
    • 洋次のほうだったらやばいよな。山田洋次監督の古い映画で『馬鹿まるだし』ってのあって、うつけ者の主人公(ハナ肇)は惚れた未亡人のために馬鹿の分際で(あえてこういう表現をさせて頂きます)身分不相応に頑張りすぎて、身を滅ぼしてしまうのです。憧れの未亡人のために身の程をわきまえず破滅する馬鹿……山田さんそのものじゃないですか。この映画大好きなのですが、結末は私にとってかなり衝撃的でした。あまりにシビアさ、わびしさに身震いがしました。彼の人生は幸福だったのか不幸だったのか、誰にもわかりません。例え不幸だったとしても、誰も彼を助けることはできない。ただ、こういう人が世の中に確実に存在することだけはわかる。それは私かもしれない。そうなったとき、私は自分の人生を幸福であったと言えるのだろうか。それとも、不幸だったと思うのだろうか。そういう気持ちになりました。私は「人生いっぺんもいいことなかった人の話」にかなり弱いのです。

    • やはり黒流会は麻雀同好会だったようです。
    • 思い出されるのは網代のやくざの脅迫台詞「ここには麻雀がしたくてウズウズしているヤツらが30人強」。これを思い出すと、どんな緊迫した場でも微笑むことができます。
    • よっ、ナルナル久しぶり! で全然ワクワクしない引っぱりで以下次号。沖本先生の自慢が始まったら、私は切れる。
    • 東京シャッターガール、宝塚と言えば私は宝塚映画製作所。宝塚映画は東宝系の映画制作会社なのですが、宝塚にスタジオがあっただけのことはあり、関西舞台の作品が多いのが特徴です。観たことある中だと、ジャズバンド仲間の友情の物語『嵐を呼ぶ楽団』が面白かったな〜。『独立機関銃隊未だ射撃中』は戦争映画を食わず嫌いしていた私の意識を改めてくれた傑作でした。今はもうなくなってしまったこともあるからか、あまりDVDが出ていないのが残念ですが、すばらしい作品をたくさん制作していた会社だと思います。それにつけても私もデジイチ欲しい。
    • 江戸前の旬、最近天牌外伝化してきてないですか。説教と寿司関係ねぇ〜〜。
    • ミナミの帝王、霧島へ行きたいと言えば思い出されるのが『鉄砲玉の美学』。とあるしょぼいチンピラ(渡瀬恒彦)が身の程をわきまえなかったばかりに取り返しのつかない事態へと追い込まれ、破滅する青春映画です。私は映画でも漫画でドラマでも本でも、作り事には滅多に泣かないんですが、この作品は泣きました。ATGで低予算なため、派手なヤクザ映画を好む方からは評価が低いようなのですが、私は青春映画として傑作だと思います。
    • 映画ネタばっかですいません。