ショーちゃん、または雀鬼こと桜井章一。
麻雀界、麻雀漫画界に生きる者、桜井章一を避けては通れず。雀鬼研究のための年表を以下に公開する。ひとまず『近代麻雀ゴールド』が急速に雀鬼色を強める97年までをまとめた。
桜井章一年表 1980〜97年
1980年9月?
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1984年10月
- 活字の『月刊 近代麻雀』11月号巻頭に「実戦派ハスラー特別対局 20年間無敗の男 伝説の雀鬼・桜井章一」と題して桜井章一の誌上対局が掲載される。
- 対局者は桜井章一・金子正輝(最高位戦Aリーグ)・飯田正人(最高位戦Aリーグ)・村山隆治(桜井氏の友人)。対局日は同年9月6日午後5時、竹書房対局室にて。
- 同誌に、桜井章一をモデルとした小説、柳史一郎「伝説の雀鬼」連載開始。
(写真は竹書房版単行本)
11月
- 『月刊 近代麻雀』12月号に「山に残った牌が透けて見える男」としてインタビュー記事掲載。この後約半年、編集長が交代するまで誌面が末期近代麻雀ゴールドを予言するような雀鬼ネタ多数となる。なお、雀鬼ネタをやっていたのはある特定の編集長であり、当時はこの編集長の在任期間のみ桜井章一が登場していた。ちなみにこうなる直前の編集長は来賀友志(当時は本名で編集長をしていた)で、来賀先生が辞めた途端誌面が雀鬼大会になった。
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1985年2月
3月
- 『別冊近代麻雀』4月号より、志村裕次+いつきたかし「勝組」連載開始。
6月
12月
- 「勝組」連載終了。
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1987年7月
11月
12月
- 『近代麻雀ゴールド』にて柳史一郎+神田たけ志「雀狼覇道伝 ショーイチ 甦える無敗伝説」連載開始。第1話の表紙は石原裕次郎主演の日活映画「錆びたナイフ」のポスターの前に立つショーちゃん。
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1988年3月
- 麻雀荘「牌の音」下北沢店、町田店がオープン。
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1988年8月
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1990年4月
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1991年1月
- 雀鬼会第2期選抜、第1期Jrスタート。
4月
- 第2期雀鬼会終了。優勝・吉田勇。
8月
- 第3回麻雀最強戦にて伊藤優孝が優勝。当時はスチールたわしのような髪型だった。『ゴロ』の伊原さんは絶対夢見過ぎ。
11月
- 北海道にて第1回雀鬼祭開催。以降、94年夏まで全3回が開催される。
12月
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1992年5月
- 第4期雀鬼会終了。優勝・佐々木秀樹。
7月
- 第4回麻雀最強戦読者大会で多田和博(雀鬼会)が優勝。
8月
- 第4回麻雀最強戦読者大会で雀鬼会代表・佐々木秀樹が優勝。
12月
- Vシネ「雀鬼 裏麻雀勝負!20年間無敗の男」リリース。主演・清水健太郎。銀座の夜の帝王は原田大二郎。
- 第5期雀鬼会終了。優勝・佐々木秀樹。
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1993年5月
- 第6期雀鬼会終了。優勝・伊藤優孝。
7月
- 『近代麻雀ゴールド』9月号にて「ショーイチ」連載終了。
8月
10月
- Vシネ「雀鬼2 白刃を背に」リリース。
- 第7期雀鬼会終了。優勝・塩飽崇。
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1994年2月
- Vシネ「雀鬼3 治外法権麻雀」リリース。
- 「牌の音」にノーレート体験卓設置。
- 第8期雀鬼会終了。優勝。土田浩翔。
10月
- Vシネ「雀鬼4 麻雀代理戦争」リリース。
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1995年3月
- Vシネ「雀鬼5 完結編 ひとりだけの引退試合」リリース。
- 第10期雀鬼会終了。優勝・立野義和。
8月
- スーパーファミコンソフト「桜井章一の雀鬼流麻雀必勝法」発売。パッケージ・ソフトに貼ってあるラベルシールともにショーちゃん写真なのがとってもいかす。あと、ここの質問がいかす。レビューサイトによると、第1打に字牌を切れない(ペナルティがつく)システムらしい。いかす。参考レビューサイト http://achikinoyama.blog90.fc2.com/blog-entry-166.html、http://www35.atwiki.jp/sfcall/pages/911.html
- 「超絶LIVE」開催。確か出版記念パーティーみたいなものだったはず。
11月
- 林明大『雀鬼と陽明』(三五館)出版。
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1996年1月
- 第11期雀鬼会終了。優勝・水上繁樹。
6月
- 第12期雀鬼会終了。優勝・斉藤達也。
8月
- 第8回麻雀最強戦読者大会で近藤康道(雀鬼会)優勝。
9月
- Vシネ「雀鬼・外伝 東海道麻雀無宿」リリース。主演・加納竜。
11月
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1997年1月
- テレビ朝日「ニュースステーション」に桜井章一がゲスト出演。
- 第13期雀鬼会終了。優勝・田中宣行。
3月
- 雀鬼流選抜大会開催。
4月
- ビデオ「雀鬼流」壱弐(安田潤司監督)リリース。
5月
7月
- 第14期雀鬼会終了。優勝・板場貴弘。
8月
- 林明大『心が技術に勝った』(三五館)出版。
12月
- 『近代麻雀ゴールド』98年2月号より「無敗の手順」連載開始。
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1998年1月
- 第15期雀鬼会終了。優勝・多田和博。
3月
- 『Big Tomorrow』(青春出版社)で「雀鬼流人生道場」連載開始。
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ショーちゃんは『近代麻雀』登場以前にも、飯干晃の取材により『週刊文春』だかに登場しているとの情報を得て70年代〜80年代頭の『週刊文春』を調査したのだが、残念ながら該当記事を見つけられなかった。念のため『週刊朝日』『週刊サンケイ』もざっとチェックしたが発見できず。大宅壮一文庫の記事検索でも見つからなかった。別記事の文中で触れられているなどの特殊な掲載状況なのだろうか。
2023.8.31更新
11年の時を経て、70年代前半の週刊誌にショーちゃんらしき人物が出ているのを見つけました。詳しくは以下記事ご参照ください。
yomota258.hatenablog.com
ショーちゃん情報をお持ちの方はコメント欄にぜひ。また、誤りや補足情報なども寄せて頂けると嬉しいです。
文中敬称略
参考:『近代麻雀ゴールド』1998年5月号 「HISTORY OF 雀鬼流」、『別冊近代麻雀』1984年10月号、11月号ほか