TOKYO巡礼歌 唐獅子牡丹

文楽(人形浄瑠璃)と昭和の日本映画と麻雀漫画について書くブログ

ぶんぶんレジデンス 特殊ルール大鑑

近オリがどうせ再録中心になるなら、過去の名作麻雀漫画を再録・復刻してほしいと思いませんか*1
単行本がすでに絶版だったり、そもそも単行本化されていなかったり、出ても途中で断絶したりで手軽に読めない80〜90年代の竹書房麻雀漫画を、ぜひ近オリの誌面を使って復刻してほしいです。
以前、近代麻雀30周年記念企画の一環で過去作品を復刻する「近代麻雀プレミアム」が出ましたが、あのとき復刻希望が多く寄せられた(多分)にも関わらず掲載されなかった作品があります。
それは坂本タクマ「ぶんぶんレジデンス」です。



坂本タクマ「ぶんぶんレジデンス」は、「近代麻雀オリジナル」に1993年5月号から1998年1月号にかけて、全57話が掲載された麻雀漫画です。東北地方の国立大学の学生寮を舞台に、新入生の矢鴨くんが一汁四太先輩からかっぱがれまくるという内容の1話6〜8ページのギャグ漫画。

この作品最大の売りは、作中で行われる麻雀が一汁先輩が創案した特殊麻雀であること。特殊麻雀と言っても『アカギ』や『銀と金』のように特殊な道具が必要であったりレートが高すぎたりで実行不可能なもの……ではありません。「ぶんぶんレジデンス」の特殊ルールは麻雀牌さえあれば誰でもできるもので、かつ劇的な打ち方の変化と点数のバカインフレを伴うものでした。
1996年8月に単行本1巻(20話まで収録)が発売されるも、その後の単行本出し渋り政策*2に巻き込まれ、2巻は未だ刊行されていません。しかし、未だ絶大な支持を集める作品であり、麻雀ギャグ漫画ではトップクラスのクオリティと面白さだと思います。

本日からこの「ぶんぶんレジデンス」に登場した特殊ルールを単行本未収録分を含めちょっとずつ掲載してゆきたいと思います。
実際に自分で打ってレポートすべきところですが、もはや私には根気がナイチンゲールなためここにルールを掲載し、閲覧者の皆様に是非実践して頂きたいという考えです。実際に打ったことがある方や打ってみた方、ぜひコメント欄にレポートをお願いいたします*3


竹丸寮寮則

  • 第一条 寮内での麻雀の誘いは決して断ってはならない。
  • 第二条 ルールは原則としてアリアリの基本的なものとするが赤・祝儀等は適宜決めてよい。基本レートはピンのワンツー、赤・一発・ウラドラ各500円。
  • 第三条 レートは最低点5とする。上限は特に設けない。
  • 第四条 負け金はどんなことをしてでも払わなければならない。

このブログが収録しているすべての特殊ルールは、カテゴリ「ぶんぶんレジデンス」特殊ルール大鑑をクリックすることで一覧できます。特殊ルールは随時追加されますので、どうぞご利用ください。

*1:90年代の終わり頃、ぶんか社だったかが何を思ったかそういう過去作品再録雑誌を出したらしいです。速攻潰れたみたいですが。国会図書館は所蔵してるみたいですが、目を合わせたくないので出してもらったことはないです。

*2:俗に言うキンマ崩れ(いま私が考えた名前)。ほかには来賀友志+本そういち『ウァナビーズ』、木村直巳『ダブルフェイス』がこれに巻き込まれ時空の果てへと消えてゆきました。

*3:解説をしてくださる方を探そうかと思いましたが、単行本未収録分すなわち10年以上前のキンマを揃いで持っているというハードルが高すぎて挫折しました。そんな猛者、おひとりしか存じ上げません。