TOKYO巡礼歌 唐獅子牡丹

文楽(人形浄瑠璃)と昭和の日本映画と麻雀漫画について書くブログ

 スタント

来賀友志+渡辺みちお 実業之日本社(1994)
週刊漫画サンデービクトリー増刊 1993.10〜7連載
全1巻


┃あらすじ
超一流のベテランスタントマン、夏目祐三は命知らずの仕事を受けまくっていた。受ける仕事は生命の危機を伴い、大怪我をすることも多い。かつての彼はそうではなかった。何が彼を変えたのか? 若きスタントマン・稲葉明は夏目をライバル視しながらもその仕事に対するストイックさに惹かれてゆく。




スタントマンを主人公にしたアクション漫画。
炎上する車、燃え上がる藁のトンネルをバイクでくぐり抜けるアクションなど、ちょっと昔のドハデなアクション映画ブームを思い出させてくれる。
すごくちゃんとまとまっていて、全1巻ながら、3巻分を読んだくらいの重量感。おもしろい。設定のハッタリは控えめだが、スタントというモチーフ自体に十分ハッタリが効いているので、ケレン味は強い。




カバー裏側袖にある著者紹介が可愛い。

渡辺みちお
人生はドラマである。日本には1億2000万のドラマが存在するわけだ。進行中の自身のドラマを楽しみながら日々を過ごしたいと思う。不足分は作品中で…… みなさんもご一緒にどうぞ。

来賀友志
昭和31年鹿児島生まれ。早大時代より麻雀・競馬・パチンコと日夜ギャンブル三昧。阿佐田哲也氏より「絶対にギャンブルに負けないコツは、それを題材に印税で稼ぐこと」と伝授され、現在真面目(?)に実行中です。

来賀原作の競馬漫画やパチ漫画……読みたいですよね。なんか、地方競馬で発見された世界を制する馬の一族の末裔とか、かつて政界を裏から操っていた伝説のパチプロと九十九里浜で修行とか、そういう話。