TOKYO巡礼歌 唐獅子牡丹

文楽(人形浄瑠璃)と昭和の日本映画と麻雀漫画について書くブログ

 勝手にジャンキィロード

萩原玲二 竹書房(1990)

  • 闘牌原作:山根泰昭
  • 「別冊近代麻雀」1989.6〜91.1 連載
  • 全2巻

 

平成元年・横浜。水谷紅一は麻雀が大好きな高校三年生男子。今日は月に一度の麻雀デイ!だが面子が集まらない!悲しみに暮れながらとぼとぼ帰宅する途中、持っていた麻雀牌セットをひっくりかえして牌が散らばってしまう。それを拾ってくれた通りすがりの美少女に麻雀に誘われて…!?!?麻雀からはじめるラブコメディ(と書いてしまうと意味不明ですがそういう話です)。

本の山を抱えながら神保町を走っていたところ、玉英堂のとこの曲がり角で人にぶつかってコケて本を取り落としてしまったら、ぶつかった相手の方がそれを拾ってくれまして、それがまた渋くて超ダンディなおじさまで、お詫びにお茶でもと誘………………………と、こういう妄想を抱く者としてはこのようなラブコメを馬鹿にすることはできないわけです。『きまぐれ☆オレンジロード』のパロディというわけで、絵もそういう系統(装丁もジャンプコミックス風)。個人的にはこういう絵が苦手なのですが、この絵柄でなぜか有名な麻雀漫画のパロディをやっています。ポップでライトで読みやすい内容で、ほんと昔の漫画だなあ、という印象でした(悪い意味ではなく)。