TOKYO巡礼歌 唐獅子牡丹

文楽(人形浄瑠璃)と昭和の日本映画と麻雀漫画について書くブログ

 示談交渉人M

佐藤秀峰 竹書房

  • 全1巻

示談交渉人M (バンブー・コミックス)
┃あらすじ
雀荘で知り合った示談交渉人・真島によって、人質び解放を賭けた麻雀勝負に同席させられることになった坂本。真島はその勝負に敗北し、坂本は真島を殺すか自分が殺されるかを選ばされるという境遇に陥る。どうしようもなくどうしようもない駄目人間だった坂本の運命はここから変わってゆく。

示談交渉人というモチーフがおもしろそうだったが、いつのまにかそのモチーフはなくなっていた。あまり説明的でない唐突な展開がよい。というかんじで漫画としてはおもしろかったのだが、これ、人の生死を決めるゲームが麻雀である必要はあったのだろうかとは思う。テーマが「命ってなんだ?」なのに「それなら麻雀で勝負だ!」でいいのか。でもそれくらいで、それぐらいがいいのだろう。あと、自分の経歴上、こういう絵を見るといろいろなことが思い出され、胃が痛くなる。