TOKYO巡礼歌 唐獅子牡丹

文楽(人形浄瑠璃)と昭和の日本映画と麻雀漫画について書くブログ

2017-01-01から1年間の記事一覧

文楽 2月東京公演『曾根崎心中』国立劇場小劇場

この世の名残、夜も名残。死にに行く身をたとふればあだしが原の道の霜。一足づつに消えてゆく、夢の夢こそあはれなれ。 第一部の開演前にロビーにいたくろごちゃん。黒衣だけにロビーに溶け込んでおり、近付くまで存在に気づかなかったが、図体が山のように…

文楽 2月東京公演『平家女護島』国立劇場小劇場

鬼界が島に鬼はなく、鬼は都にありけるぞや。 ■ 平家女護島。話を自分の中で整理しよく理解するために、あらすじを追いながらメモを書いていこうと思う。 六波羅の段。 六波羅の清盛館では、囚われの身の俊寛の妻・あづまや(配役=吉田一輔)が気を沈ませて…

国立劇場近くのおすすめランチ店 8軒 〜半蔵門観劇お食事頂上作戦篇〜

2月の文楽東京公演は3部制ということで、ご観劇前後にお食事を劇場外で召し上がる方も多いと思います。しかし国立劇場近辺に土地勘のない方は、半蔵門では食べるところがないと思われる方も多いのでは。 おっしゃる通りその通り。半蔵門には皇居と最高裁と国…

民俗芸能公演 淡路人形芝居『賤ヶ嶽七本槍』淡路人形座 国立劇場小劇場

国立劇場主催の民俗芸能公演。民俗芸能の人形芝居って観てみたいけど、なかなか遠方までは行けぬと思っていたら、国立劇場の民俗芸能公演に入っていたのでチケットを取った。このような上演が一度しかない公演も、あぜくら会なら確実にチケットを確保できる…

文楽 1月大阪初春公演『染模様妹背門松』国立文楽劇場

続けて第二部を鑑賞。 一部と二部の入れ替え時間に1階ロビーに降りたら、いつのまにか鏡餅が片付けられていた。鏡餅は15日(小正月)の日没のタイミングで仕舞うと初めて知った。 ■ 染模様妹背門松。本作に関しては、全体の構成や趣向に驚いた。 油店の段。…

文楽 1月大阪初春公演『寿式三番叟』『奥州安達原』『本朝廿四孝』国立文楽劇場

もはやまったく正月感のない今日この頃、やっと文楽劇場へ行った。 観劇日前後は大寒波の影響で名古屋~京都付近が大雪、新幹線が徐行運転となり大幅遅延。当日朝の新幹線で大阪へ行き、日帰りで観ようとしていたのであせったが、新幹線の時間を繰り上げたの…