TOKYO巡礼歌 唐獅子牡丹

文楽(人形浄瑠璃)と昭和の日本映画と麻雀漫画について書くブログ

 近代麻雀 2010年5/15号

  • 来賀友志+嶺岸信明「麻雀群狼記 ゴロ」
    • どんだけ和気あいあいしとるんだこの世界。
    • はっきり言っていいですか? これは安ちゃんがカワユイから許されるだけの話であって、これを沖本先生がやったら奴はいまごろカーネルの代わりに道頓堀に沈んでまっせ。
    • 今回は「捨て牌読み」について。「捨て牌読み」で重要なのは「捨て牌」から「待ち」を読むことではなく「手牌」を読むこと。というわけで安チャンがチャレンジャー3人の手牌を当てまくっていた。
    • 今の若者 って何言ってんだオメエ。小山さんあのオッチャンどもより若いやろが〜〜!!!! 少なくともヒゲとハゲは小山さんより歳いっとるやろと思ったがが、窪田はンが伊原さんとほぼ同い歳=安チャン(28歳)とも同年代やっちゅう世界やから何が起こるかわかりゃしねえ。しかしマジであの片チンみたいなオッチャンは何なんでしょうか。
    • 安ちゃんは観られるとみるみる育つ、で以下次号。まったり進行やのう。
  • 朽葉狂介+ふくしま政美「明日の宙(ソラ)」、まずは朽葉狂介本誌復帰を言祝ぐべきであろう。おかえりなさい!!!!! ふくしま政美掲載という話を聞いた段階では話題先行でしかないと思っていたが、今回これがおもしろかったのは原作がしっかりしていたおかげだと思う。朽葉狂介は原作者仕事を再開して欲しい。しかし最後のページに出て来たババアが巨乳なことが非常に気になる。
  • 能條純一哭きの竜・外伝」、何をやってるんでしょうか。朽葉+ふくしまよりこっちのほうが狂…… 
  • 前田治郎「HERO」、いやいやいやいやいやいやいや。100歳近くであんなシャンと背筋の伸びた長身のイケメンジジイがいたら若い男の出る幕がないな。
  • カラスヤサトシ「私利私欲!!まあじゃん入門」、「テンパイした人がを捨ててたらを持っている可能性は低い! も低い! ゆえにを切るのが安全!! むろんも安全」ってなあ、はむろんじゃなくて、絶対安全やねん!!!!! 筋ちごて現物言うねんで!!!!!! スジはさすがに誰でもわかるだろうで、間4ケンの説明をしようや!!!! 私のために!!!!!
  • 片山まさゆき「グッドプレイヤーズクラブ」、"カンチャン" の尊称は "ドカンチャン" です。

正直、私はGPCを読むと困ってしまう。例えGPCで描かれているようなマナーが全プレイヤーに行き渡ったとしても、麻雀を取り巻く状況がよくなるとはとうてい思えない。麻雀そのものの社会的評価が底上げされる、あるいはレベルが上がることはありえないだろう。少なくとも私は麻雀が将棋や囲碁 "のように" なるべきだとはミジンコも思わない。他を追随し麻雀を否定してどうする、麻雀そのものを肯定するところからはじめるべきだ。
何より、わざわざこんなJT東京メトロのマナー広告めいたことをしなくても、片チンは人の心を動かすことができる。あなたのファンはみんな、あなたの漫画から他者に対する敬意と思いやりを学び、自然にそれが出来るようになった。片チンは「ミーコ」で女流プロのおかげで麻雀界のイメージがよくなったかのように描いているけど、それはごく僅かなものでしかないんじゃないかな。いまの若いコが麻雀にプラスのイメージを持っているとしたら、それは麻雀漫画の影響だろう。そしてそれは片チンによることろが大きい。やはり片チンは訴えたいことをマンガで描いてこそ片チン。待ってました、次号から片山まさゆき「満潮!ツモクラテス」連載開始!!!!
しかし「本格派新連載始動!!」って片チンに失礼ちゃうか? そうでなくとも本格と謳う奴は決まって二流やで。本格闘牌と謳われている麻雀漫画でほんまに本格なもんは読んだためしがないわ。
土井泰昭+武喜仁『鳳王』(デジマ, 2007/「コミックガンボ」連載)は「究極の本格闘牌麻雀漫画 衝撃の和了シーンに麻雀界も騒然!!」と謳われていた。確かに毎回アガりに工夫がされており、一般向け麻雀漫画としてひとつの答えを出していて面白いと思ったが、いかんせん話が意味不明でした!!!!!!