TOKYO巡礼歌 唐獅子牡丹

文楽(人形浄瑠璃)と昭和の日本映画と麻雀漫画について書くブログ

 風牌にふかれて

能條純一 竹書房(1988.2)

  • 全1巻


┃あらすじ
竹書房第二編集部所属の編集部員・溝口賢と、彼が取材で出会った様々な雀士たちとの物語。

ブックオフの100円棚によくある麻雀漫画。登場人物のオッサンたちが全員notKATAGIにしか見えないことはもちろん、短編ながら能條先生っぽい雰囲気が漂っていておもしろかった。相手にさまざまなバックグラウンドがあり、麻雀にもそれが反映されてゆくという雰囲気は『月下の棋士』っぽい。主人公が古びた南と北の牌を持ち歩いているのはどうしてなのだろう。ここに未収録の短編にそれが描かれているのだろうか。