TOKYO巡礼歌 唐獅子牡丹

文楽(人形浄瑠璃)と昭和の日本映画と麻雀漫画について書くブログ

 ナレッジエンタ読本16 中国がわからない  [サクサク現代史! アジア激闘編]

青木裕司+片山まさゆき メディアファクトリー

本日発売の片チンの新刊。昨年出た『サクサク現代史!』のアジア近現代史版。タイトルは「中国がわからない」だが、日清戦争(1894年)から現代までの中国のほか韓国、北朝鮮ベトナムチベット、インドなどのアジア地域と、アジアに干渉してくるアメリカ&旧ソ連とアジアの揉めまくりの歴史をまんが+解説+対談で説明。今回の片チンまんがはなんと番長もの。日本高校番長のジャパンくん(平和拳法の使い手!)が近隣高校との勢力争いに頭を悩ませる。


中国を知る上で欠かせない人物でありながら誰が誰だかわからない「孫文」くん、「袁世凱」くん、「ショウ介石」くん、「毛沢東」くん、「周恩来」くんそれぞれがしたこと、それが中国及び世界に与えた影響がこの本でやっとわかった。毛くんの行った「長征」、この本で初めて知った。いや、習ったのを忘れてるだけのような気配濃厚だが……。でも毛くんが校庭を這い回りながら園芸部を支援する姿を見てしまったら、もう棺桶の中までこのことを忘れられないと思う。個人的によかったのはチベット問題を扱うパート。2ページだけの短いパートだが、チベット問題はなぜ起こったのかとチベットの現状を手短かに知ることができた。ほか、『SWEET三国志』を書いていた頃からの片チンの疑問など、片山まさゆきファンには嬉しい話も掲載。
サクサク現代史、次は中東/イスラム圏編を希望。番外編として日本近現代史編も出して欲しい!
ていうか、表紙の中国くんが持っている変なモノ、あれはまさか大熊猫? にしては模様がヘ……