TOKYO巡礼歌 唐獅子牡丹

文楽(人形浄瑠璃)と昭和の日本映画と麻雀漫画について書くブログ

文楽 4月大阪公演『彦山権現誓助剣』国立文楽劇場

はじめのほうの日程に行って、大阪で花見するぞ🌸🍡と思っていたら、今年は桜が咲くのが早く、初日には文楽劇場前の桜はすでに散り果てていた……。

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第二部、『彦山権現誓助剣』。話がかなり細かく展開するせいか、パンフレットのあらすじ解説がいつになく概要のみだったため、以下にあらすじまとめ。

須磨浦の段。

父・吉岡一味斎の仇を追って旅するお菊〈吉田勘彌〉は、息子・弥三松〈吉田簑太郎〉、お供の友平〈吉田文昇〉とともに須磨浦へたどり着く。体の弱いお菊を気遣って友平は駕籠を呼びに宿場へ戻り、お菊は父の盂蘭盆のあかりにと提灯を松の枝に上げ、ネムネムな弥三松を寝かしつけていた。すると、提灯の明かりに引き寄せられてか、傘を差した浪人者〈吉田玉志〉が現れる。近づいてくるその男を見ると、なんとその浪人者こそが父の仇・京極内匠であった。この男はお菊に横恋慕しており、その一件と御前試合に負けた遺恨が元で一味斎を闇討ちにしたのだった。なおも迫ってくる内匠にお菊は靡くふりをして仇討ちの機を狙うが、逆に返り討ちにされてしまう。内匠はお菊が背負っていたつづらを天の助けと背負って去ろうとするも、何故か驚いてあわててつづらを下ろす。そこへ友平が戻ってきて斬り合いになるが、暗闇にまぎれて内匠は去っていった。残忍に殺害されたお菊の遺体を発見して嘆く友平だったが、つづらの中から弥三松の無事な姿を発見する。先ほど内匠が驚いたのは、弥三松がつづらの中から脇差で彼を刺したからであった。母の姿が見えず泣く弥三松をあやし、友平はお菊の遺体をつづらにおさめて須磨浦から去っていくのだった。

京極内匠、この話で一番おもしろいキャラクター。玉志さんがやると淀みのない鋭利な残虐さがあっていいね。映画でいうと『四谷怪談 お岩の亡霊』は民谷伊右衛門役が佐藤慶、的な良さ。もうちょっとアクのある人がやればドロッとしたいかにもな色悪になると思うけど、まじで心なく人を殺しそうな、かなりクールな印象になっていた。この後の段で夜鷹相手に軽口を叩くところもドライな雰囲気を盛り上げる。人の心がなさすぎて幽霊の怨念が通用していない、それくらいのドライさ。凛々しく瑞々しい雰囲気もそれに反しての残虐さを引き立てていた。

あと人形の配役上よかったのは友平役の文昇さん。普段はこういった奴のような役はなさらないと思うが、意外やかなり似合っておられた。人形の体格がちょっと小柄な感じに見えて、むくむくした感じ。立役の人形遣いがやるような、すっと肢体の伸びた青年というより、もうちょい中年ぽくて、力のかたまりのようなコロコロとした鈴が転がるがごときコンパクトな動き。太ったでっかい猫がばたばたしてるっぽくて、可愛い。こういう演技をなさる方とは思っていなかったので、意外だった。

勘彌さんのお菊も気丈な可憐さと色っぽさですごくよかったんだけど、すぐ死んだ……。もっと出番あると思ってた……。死んでから着物の裾をまくられていた。玉志さんが控えめにめくっていた。もっとおもいっきりめくらないと客からはよく見えないと思うが、あれが玉志さんの考える「めくってセーフ」の範囲なのかもしれない。

それと床も良かった。みんなそれぞれご本人の性質に合った配役になっていて良かった。いちばん最初の段からこういう配役だと安心する。

ところで、お菊を斬り殺した京極内匠が「この者どもを手の下に。討つはいかさま鬼神か人間にてはよもあらじ」と口ずさむ部分。義太夫が謡ガカリになるので謡曲からの引用とわかったが、何から引いてるんだろうと思い、帰宅してから文明の利器インターネットで詞章を検索してみると、『熊坂』の引用とわかった。『熊坂』は盗賊・熊坂長範の亡霊が牛若丸に成敗された無念を語る物語で、この文句が出てくるのは、熊坂が宿場強盗を働こうとして仲間を牛若丸に討たれ、その技量に驚いて退却しようとする場面の直前である(と偉そうに言っているが、見たことあるのにその記憶が完全に消し飛んでいたので調べました)。京極内匠は設定上は熊坂長範側のキャラクターのはずだが、その逆張りの面白さの趣向だろうか。それともこの一節が彼の末路を表しているのだろうか。

謡ガカリについては、義太夫ではどこまで謡に寄せるべきなのか、ずっとわからなかった。普通の義太夫調に語ってる人、結構いますよね。詞章をよく聞かないと、謡の引用とわからない人。しかし先日、国立劇場の視聴室で『堀川波の鼓』の映像を見て、結構謡に寄せている人を発見した。『堀川波の鼓』は主要登場人物に小鼓の師匠がおり、彼が時折謡を口ずさむので謡ガカリになる部分が多いのだが、そこを嶋太夫さんが語っておられて、それは、かなり、謡だった。謡をうたっています、という場面だから、誰がどう聞いても謡になっていないといけないんだろうけど、他の人からは飛び抜けて謡に寄っていると感じた。

 

 

 

瓢箪棚の段

辺鄙な田舎道で辻賭博を開いている男・胴八がいる。その正体は京極内匠が賭博師に化けた姿だった。在所の者たちはその手管にまんまと騙され、インチキ呼ばわりすると逆に報復を受けるのだった。彼らが散り散りになっていくと、今度は夜鷹たち〈桐竹紋臣、吉田簑紫郎、吉田玉誉〉がやってくる。胴八が女たちに軽口を叩いていると、老武士〈吉田玉勢〉が現れ、この近くで貴人の願掛けがあるゆえにその邪魔になるとして、彼女らに揚代を渡して追い払うのだった。
さて、そこからそう遠くはない場所に立派な瓢箪棚があった。先を払う老武士・佐五平に導かれ、駕籠の中からひとりの女が姿を現わす。彼女こそが一味斎の長女にして男を凌ぐ武芸者のお園〈吉田和生〉であった。夜鷹に変装したお園は、夜毎通りかかる男に声をかけ仇である京極内匠を探していた。幾人かの男が通り過ぎてゆくうち、馬に乗った立派な身なりの武士・轟田伝右衛門〈吉田玉佳〉が通りかかる。伝五右衛門はお園を呼び止め人払いをすると、師と仰いだ一味斎の息女・お園だと気づいたことを告げて、今後の敵討の旅のためにと通行証と花代としていくばくかの金銭を渡すのだった。さらにお園がそこに佇んでいると、噂を聞きつけた友平がやってくる。彼女は再会を喜び、妹と弥三松は無事かと尋ねるが、友平は涙ながらにお菊が何者かに殺されたことを告げる。友平は、お菊の遺髪と、殺害現場に落ちていた生年月日とへその緒の入った守袋をお園に託し、お菊を守りきれなかった無念を悔いて切腹する。死の直前に友平は近傍の池にへその緒を投げ込むが、妖しやにわかに池の水が逆巻き泡立ち、お園が懐中に持っている久吉所縁の「千鳥の香炉」が音を発する。その怪事に引き寄せられてか、京極内匠がふらふらと引き寄せられてくる。この池は実はかつて明智光秀が名剣蛙丸を沈めた池であり、また、久吉が明智の首を洗った池でもあった。そして、京極内匠は実は明智光秀の遺児だったのである。父の亡霊に導かれた内匠が池のほとりから蛙丸を発見すると、お園の香炉がその霊気に共鳴しはじめる。お園は夜鷹のふりをして内匠に近づき攻撃を仕掛けるが、内匠も抜かりなく渡り合う。内匠はお園の懐中で啼く香炉を久良所縁のものと気づき打ち砕こうとし、お園もまた太刀筋から目の前の男が探し求めていた父の仇であることに気づく。内匠はひらりと彼女をかわして逃げてゆき、お園も後を追って走ってゆくのだった。

話の展開が細かすぎて記憶が揮発気味で、上記のあらすじ、あやしいかも……。夜鷹たちに小遣い渡しに来たのが誰だったか正直記憶がない……。

冒頭、ひなびた村の風景が描かれた幕が降りているあいだにやっている辻賭博、将棋盤のようなものの上で絵が描かれた独楽のようなものを回していたが、どういうルールになっているのだろう。夜鷹のいちばん先頭に立っているお福のかしらの子(惣嫁お鹿)が紋臣さんだったが、やはり上手かった。ちょっとだけ踊る振りがついていたが、可愛らしい豊かな動きだった。

幕が落ちると瓢箪棚のセットが姿を現す。和生さんのお園は桔梗や竜胆の花のようなイメージ。大人っぽくしっとりした風情がある。夜鷹に扮して駕籠から現れる立ち姿はあでやかでとても良かった。

お園と京極内匠の立ち会いでは、京極内匠が瓢箪棚から飛び降りるくだりが見所。人形といっしょに人形遣いも屋体状に組まれた瓢箪棚の上から舟底に向かって飛び降りる。客席で見るより結構高低差があるんじゃないだろうか、玉志さんめっちゃ頑張ってた。元気。玉志さんらしく一切もったいぶらず、前触れもなく突然飛び降りるので、お客さんみなさんびっくりして客席から歓声が上がっていた。人形の姿勢の崩れなさと、すぐに立ち上がって体勢を立て直すのが実に見事。このまま東京公演千秋楽まで2ヶ月、皆さんどうかお怪我や事故のないようにと祈る。この段だけ玉志さんの袴の色がいつものブルーグレーでなく、ベージュだった。干したひょうたんの色のイメージかしらん。

この段の奥は床が津駒さん(>_<)&藤蔵さんで、とても良かった。やりすぎないようでやりすぎのようでやっぱりやりすぎない(?)ギリギリの線を攻めていて、泥臭さの抜けたモダンな感じだった。ひさびさに藤蔵さんがハッスルなさっている感じがした。

あとは池のぶくぶく役の人ががんばっておられた。友平がへその緒を投げ込むとにわかに池が泡立つくだり、プワプワとしなるワイヤーに小さな白い玉をつけたものを束ね、ネギの花か正月の繭玉かのようにしたものを黒衣サンが人力でプワプワ振っていたが、京極内匠の独り言がめっちゃ長いので途中で力尽きてかなり弱々しくなっていた。はかなげなプクプクになっていて、笑った。でも最後はちゃんと持ち直してブクブクブク〜!!!ってしていて、さらに笑った。しかしあれが明智光秀の亡霊と言われても、正直全然伝わらない。亡霊!?どこにいるの!?私からは見えない死角にいるの!?!?!?と思っていた。あとは名剣蛙丸の威徳でカエルがめっちゃ鳴いていた。

しかしこの場面、お園と京極内匠はお互いが何者かを知らないで剣を交えているのだな。見境なく斬りかかるとは、お園、ほぼ辻斬り状態? 刀を折られたお園が鎖鎌を振り回し始めたのには驚いた。和生さん、普段は鎖鎌を振り回しそうもないキャラだから……。

 

 

 

杉坂墓所の段

毛谷村の杉坂の墓地で、六助〈吉田玉男〉がまだ新しい墓に手を合わせていた。その墓は先ごろ亡くなった彼の母のものだった。そこへ老女〈桐竹亀次〉を背負った浪人者〈吉田玉志〉が通りかかり、すぐそばの切り株で老女を休ませてなにやら心細やかに世話している様子。その孝行ぶりに感じ入った六助が声をかけると、浪人者は耳の聞こえない母を連れて仕官先を探していると身の上を話す。六助の名を聞いた浪人者は、「六助と立ち会って勝てば国主が召し抱える」という高札を見たが自分ではとても六助に勝つことはできない、しかし老い先短い母のためにどうしても仕官したいため、わざと立会いに負けて欲しいと頼み込んでくる。根が素直にできている六助は浪人者の孝行心に大感心し、快く負けを引き受けるのだった。
再び母を背負って浪人者が去っていくのを見て、親ほど大事なものはないと、自分も母の墓の水を替えるべく桶を手にして沢へ降りて行く六助。それと入れ違いに、墓所前に弥三松を抱えた佐五平がやって来る。佐五平はあとを追ってきた不審な山賊に斬りかかられるが、その山賊の正体は京極内匠の配下・門脇儀平〈吉田文哉〉だった。気付いた佐五平が応戦するも深手を負ってしまう。そこに水を汲んできた六助が戻ってきて儀平を蹴散らし佐五平を介抱するも、老武士は小屋を指差して手を合わせ、こと切れる。六助が何事かと思っていると、小屋から弥三松が出てきて佐五平の遺骸にすがりついて泣くので、佐五平が主君の子供を守ろうとしていたことに気づき、ひとまず泣く子を抱いて家へ帰ることにした。

六助……。この世の全てをプラス解釈する人なのか、桁外れにおおらかな人なのか、のびのび育った天然の人なのか……、よくいままでそのノリで生きてこられたね~と思った。あのノリで行き倒れの人や捨て犬捨て猫拾いまくってそうだと思った。弟子っていうかファン(?)がわさわさ寄ってきているのもわかる。なんだろうあの人たち……。

あとはバアさんとバアさん役の亀次さんがあまりにも動かないのでどうしようかと思った。遮光器土偶かお地蔵さんのようだった。

 

 

 

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毛谷村六助住家の段

弥三松を連れ帰った六助だったが、まだあまり喋れない幼子のため親の手がかりがなく、見つけた時に彼が着ていた着物を縁者への目印にと門口に干している。そんな六助の家の庭では、先ごろ杉坂の墓所で出会った浪人者・微塵弾正と六助の立会いが行われていた。六助は約束通り弾正に勝ちを譲るが、弾正は横柄な態度を取ったばかりか彼の額を扇で打擲し、悠々と去っていった。それでも六助は「親孝行っていいよね〜、恩に着なくて大丈夫だから〜」とほのぼのと弾正の駕籠を見送るのだった。
六助が弥三松にあげるぼたもちを探していると、旅疲れたので休ませてほしいという旅姿の老婆〈桐竹勘壽〉が軒先にやってくる。六助が気楽に家に上げてやると、老婆は親子にならないか、持参金も持っていると突然縁組を持ちかけてくる。六助は真に受けず、ひとまず老婆を奥の部屋へ通してもう一休みさせてやるのだった。
そんな六助が母を思って読経していると、弥三松が泣きながら帰ってくる。母を恋しがって泣く弥三松を抱き上げ、寝かしつけていると、今度は尺八を吹く虚無僧が現れる。干してある弥三松の小袖を手にしようとする虚無僧に不審がった近隣の者たちが掴みかかろうとするが、虚無僧はその者たちをいとも簡単にあしらうのだった。六助はその所作や尺八の手から偽僧であると見抜くが、虚無僧は「家来の敵」と突然襲いかかってくる。六助と互角の腕を持つ虚無僧が深編笠を取ると、なんと女。すると、弥三松が「おばさま〜!」と彼女に抱きつくではないか。虚無僧に化けていたのはお園だったのだ。すっかり機嫌を直した弥三松をあやしながら、六助は彼を保護したいきさつを語る。そして六助は自分の名を名乗るが、それを聞いたお園が突然態度を豹変させ、シャッと立ち上がって女房気取りで炊事をはじめたので、弥三松はびびってダッシュで逃げていった。お園は父から「毛谷村の六助」という男が彼女の許嫁で、ゆくゆくは六助とともに吉岡の家を継いで欲しいと言われていたことを六助に明かす。実は六助にも心当たりがあり、かつて彦山の麓で手合わせし師と仰いだ一味斎から授かった奥義の巻物の末尾に、娘を娶ってくれと記してあったのだった。 お園は父が京極内匠に闇討ちにされたこと、盲目ゆえ仇討ちのできない弟は自害し妹までもが返り討ちにあったことを語り、六助は師と再会できなかったことを涙ながらに悔しがる。その様子を奥の間で聞いていた先ほどの老婆が姿を現して、自らが一味斎の妻・お幸であると名乗り、六助の誠意を認めて一味斎の形見の刀を彼に授ける。
そこらにあった酒で二人が三々九度しているうち、近隣の者が戸板に乗せた遺骸を運び込んでくる。樵仲間の斧右衛門〈吉田勘市〉の母の姿が見えないので皆で手分けして探していたら、杉坂の土橋の下で無残な姿になっていたのを発見したというのだ。六助がその遺骸を見てみると、なんと微塵弾正が連れていた老女ではないか。何のゆかりもない老婆を騙して利用したことに怒りをあらわにする六助。六助の話とお園たちの持っている仇の似顔絵とを示し合わせると、その微塵弾正と名乗る男は紛れもなく京極内匠であった。六助は御前試合で微塵弾正を打ち負かした上で敵討ちをさせると二人に約束し、裃に姿を改める。そんな六助に、お園は梶原源太景季になぞらえた紅梅、お幸は娘と六助の行く末を寿ぐ白椿を贈るのだった。

冒頭から六助のアサッテの方向な天然ぶりが不安を煽ってくる段。冒頭に義太夫が入らず前奏もなく、六助と微塵弾正の立会いからはじまり、その評定をする役人たちの声から幕を開ける変わった入り方。そのあとも細切れのバタバタをした展開が続く。

文楽に出てくる娘さんはいい男に目がなくていい。イケメンと見るやものすごい勢いで手のひら返しをしてくる。イケメンとカスとでは明確に態度を変えてくるメンタル強者。実に素直である。そりゃ子どももびびって逃げるってもんよ。弥三松がピューッとものすごい勢いで逃げていったので笑った。娘な和生さんは渋かった。かわいらしい娘さんっていうかもうちょっと色っぽい年頃の人に見えた。押し掛け女房がしゃれにならない感がそこはかとなく漂っていた。でも芝居自体は良かった。クドキで踊るような振りをする部分にはそれこそ娘らしい清潔な雰囲気があり、綺麗だった。あとは茶碗の三々九度をものすごい勢いでイッキ飲みしていたのが可愛かった。

あとは勘市さんの斧右衛門が可愛かった。母親が殺されて見つかってすっかりヨロヨロになっており、仲間たちにかかえられてやっと立ち上がるも、手すりのへりで眉毛をハの字にしながらへなへなぴょこぴょこしていた。眉毛の力抜け速度の速さと、腰が抜けてる感が愛らしかった。

 

 

 

前半はクール&スタイリッシュな青年漫画風の展開だが、なぜか最後はほのぼのするのが不思議な話だった。こういうのを正月にやったほうがよかったのでは……。『馬鹿まるだし』のハナ肇のような悲惨すぎる最後を迎えそうなド善人・六助であったが、いかんせん本当に強かったので押しかけ妻子母に恵まれて良かったねと思った。偉丈夫の中の素直さというか、ほのかなポワン感が玉男さんに似合った役だった。良い意味で息が詰まってないと思った。あとはとにかく玉志さんが良かったので良かった。ワシはもうそれだけでエエ!!!!!!!!!!

 

 

 

和生様インタビュー動画。この映像、なんか和生さんがすごい不自然……と思っていたのだが、それは私が普段下手側から和生さんを観ているからで(大抵下手側の席に座っているため)、この映像は上手側から撮っているので私には見慣れない和生さんになっていただけのようだ。


国立劇場5月文楽公演『彦山権現誓助剣』吉田和生インタビュー

 

 

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