TOKYO巡礼歌 唐獅子牡丹

文楽(人形浄瑠璃)と昭和の日本映画と麻雀漫画について書くブログ

惜春鳥 —昭和BL邦画列伝 第2夜—

麗しき昭和の美青年と言ったらこの監督をおいて他になし。木下惠介大先生作品の中でも日本BL映画の金字塔と言われる『惜春鳥』のご紹介です。

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┃ 惜春鳥(せきしゅんちょう)

雄大磐梯山をのぞむ会津若松。東京の大学に行っていた岩垣(川津裕介)が久しぶりに若松へ帰省したことを聞きつけ、4人の旧友が集まってきた。東山温泉の旅館の跡取り息子・峯村(小坂一也)は彼を自分の旅館に泊めてやることに。峯村の呼び出しによって、実家の会津塗を手伝っている馬杉(山本豊三)、サロンでバーテンをしている牧田(津川雅彦)も峯村の旅館へ駆けつけ、工場勤めをしている手代木(石浜朗)も遅れてやって来た。

高校時代成績のよかった岩垣は実業家・鬼塚氏の支援を受け、氏の東京の本宅に住まわせてもらいながら大学へ進学していたが、そこの家の女中と出来てしまい鬼塚氏の怒りを買って支援を打ち切られ、いまはアルバイトをしながら学校に通っているという。その噂はこの若松にまで届いていた。だが、岩垣が言うには、彼は女中にハメられたのだと。牧田らは落ち込む岩垣を励まし、しばらく故郷で静養させようとする。

 


惜春鳥(予告)

 

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本作は、永久不変だと思っていた少年の頃の美しい友情が時間の流れによって砕け散り、しかし、その限りなく透明で繊細なガラス細工のごとき友情は砕けてなお美しく、彼らの心に突き刺さる澄み切った破片は永遠に輝き続ける……という話だ。木下惠介大先生をご存知ない方はもはや何を言っているのかわからないと思うが、本当にそういう、あまりに美しすぎて気を失うほどに麗しい話である。わかって!!!!!!!!! 

 

 

…………と言っても木下惠介大先生的世界観になじみのない方にはなかなかとっつきにくいと思うので、まずは、主人公となる5人の青年たちを紹介しよう。

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牧田康生(津川雅彦
母・藤間紫の経営するサロンでバーテンをしている。落ち着いていて大人っぽい性格。裕福な暮らしをしているが、母が妾であることを気にしており、万事割り切り・諦めの態度を取る。実業家の実父・伴淳三郎の養女である恋人・十朱幸代と自らの友人・手代木との見合い話にも「別に」という反応しか示さない。

 

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手代木浩三(石浜朗
貧乏士族の三男。高校時代は成績がよかったが、いまは薄給の工場勤めをしている。工場は現在労働争議中。クールで皮肉屋、思ったことをハッキリ言う性格。あまりにクールすぎて、冷酷と受け取られることも。父・笠智衆から「昔なら三男は養子へ行って当然」と、伴淳三郎の家へ婿に行く(=十朱幸代と結婚する)ことを勧められているが……。

 

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馬杉彰(山本豊三)
実家の会津塗を手伝っている。真面目で真摯な性格だがリアリストでもある。幼い頃、親の過失で左足が不自由になった。小学校時代、足が悪いことでからかわれたのを岩垣が助けてくれたことを今も感謝しており、岩垣を慕っている。

 

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峯村卓也(小坂一也)
東山温泉の旅館の跡取り息子で、いまは板場で料理の修行をしている青年。とても優しく、友達想い。かなり裕福な暮らしで本人もおっとりした坊ちゃん気質だが、父が妾の家で亡くなったという過去がある。旅館を仕切るケチな母・清川虹子のお小言責めに合っている。

 

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岩垣直治(川津裕介)
東京の大学に通う苦学生会津にいたころは学校一の秀才。大学へ進学できるような家庭環境ではなかったが篤志家・鬼塚氏の援助で大学進学をすることができた。腹違いの兄弟に辛くあたられながら育つも今は一家離散、北海道へ行った家族とは完全に断絶しているらしい。

 

 

 

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本作では、この5人の友情と戊辰戦争に散った少年部隊・白虎隊のエピソードが重ね合わせて語られる。

彼らにとって白虎隊は特別な存在であり、それというのも、彼らには中学時代、白虎隊墓前祭で詩吟「白虎隊」に合わせて剣舞を踊ったという青春の美しい思い出があるのだ。その思い出の場所・飯盛山白虎隊墓所への参拝の帰り、剣舞をもういちどやろうと言う馬杉に、みなは照れくさいと遠慮する。あのころからズレていた5人の気持ちに気付いた馬杉はつぶやく。

変わっちゃったんだなあ、人間が。
おれはもう一度、みんなが昔とおんなじような気持ちになりたいと思うよ。

だが、手代木が剣舞をやろうと言い出し、牧田がみんな分の白虎刀を買ってくれて、彼らは無人の白虎隊墓所の前で「白虎隊」を舞う。

5人は再会を喜び、しばらくは仲良く楽しく過ごすのだが、本当に「人間が昔とは変わってしまっていた」ことで、次第に関係がきしみ始める。

 

 

 

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本作のオープニングの配役クレジットでトップに出るのは佐田啓二だが、佐田啓二は牧田の叔父役の特別出演的な扱いで、実質の主人公は津川雅彦(牧田)であり、彼の日々を中心に話は展開していく。ところが、津川雅彦以外にさらなる主人公とも言うべき出演者がいて、それは足の悪い会津塗職人を演じる山本豊三(馬杉)である。

馬杉は不自由な左足のため高校にも進学せず、嫌っていた家業の会津塗を継ぎ、老いた両親とともに重箱などを作って暮らしている。そんな彼の心のよりどころになっているのが、東京へ進学し離ればなれになった岩垣である。この岩垣への想いが異様に強くて、これをどう取るかが本作の解釈の分かれ目になっている。岩垣が帰省したと聞きつけるといなや、馬杉は岩垣のもとへ駆けつけ、彼を抱きしめる。そして、何度も過去に彼に助けられたことへの感謝を口にして、手を握る。馬杉の想いは周囲の人も気付くほどに強烈で、手代木にいたっては「馬杉は岩垣のことになるとすぐムキになるからな」と言うほどだ。それは友情なのか? 恋情なのか?

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本作のすばらしさは、それが「どちらとも取れる」あいまいさで止めているところだ。演出が非常に巧みで、誰がどう見ても友情ではおさまりきらないほど過大であり、しかし馬杉がかなり潔癖な、かつ少年的なキャラクターに設定されているため、恋情とは受け取りにくくなっている。ただ純粋に、本当に心の底から「好き」なんだろうなという感じで……。

 

 

 

しかしその感情の相手が岩垣というのがまずかった。

若松へ帰ってきた当初はしおらしくしていた岩垣だが、ある日、泊めてもらっている旅館の息子・峯村に「ほかの誰にも言わないでくれ」と口止めし、1万円を貸してくれないかと頼む。アルバイト代だけでは食っていくので精一杯で下宿代も払えず、くにで算段してくると言って東京を出てきたというのだ。家が裕福で優しい性格の峯村はなんとか用立てるよと言ってくれる。

さらに翌日。岩垣は馬杉と街へ出て、貰い物のカメラを馬杉の名義で質に入れて1万円を作ってきて欲しいと頼む。質屋を経営しているのは牧田の父なので、牧田に頼めばと言う馬杉に、牧田には2晩もおごってもらったし、そのうえ質入れまでは頼みにくいとつぶやく。

明らかに相手を選んで頼んでいる。友人5人の中で、お人好しで優しい性格の峯村と、自分に特別な感情を抱いている馬杉。岩垣の本性をすでに見抜いており冷淡な態度を取る手代木と、言いにくい牧田には頼まないのだ。

ところが、馬杉は預かったカメラを質に入れず、実家の父の短刀を持ち出して牧田に預けて質入れするのだ。その評価額は3万円。馬杉はそれをそのまま岩垣に貸してしまう。実はカメラは1万円の評価額もつかない中古品で、馬杉もそれに気付いていたので、なんとしても金を作ってやろうと親の短刀に手を出してしまうのだ。

 

 

 

そしてついに来るべき時が来てしまう。

実は岩垣は詐欺師で、警察に追われる身だったのである。

東京の鬼塚氏の本宅へ、詐欺容疑で岩垣を探す警察が訪ねてきたという連絡が鬼塚氏へ入る。鬼塚氏から岩垣の扱いを一任された手代木は「東京へ帰る」と峯村の部屋で身支度をしていた岩垣(その実、詐欺師の相方に呼び出され新潟へ逃げる)をそのまま見逃そうとする。が、岩垣が峯村の腕時計を盗んだことに気付き、手代木は警察へ岩垣が駅へ向かったことを通報する。それでも岩垣を逃がしてやりたい峯村は駅近くにいる牧田と馬杉に電話し、すぐに駅へ行って警察に捕まる前に自首するよう岩垣を説得してくれと頼む。

このシーン、警察より先に岩垣を探し出すため、牧田が「先に行くから!」と走っていくのだが、それでもなおそのあとを馬杉が不自由な足をおして一生懸命走っているのがあまりに健気すぎて……。この時点ではまだ彼は何も知らないから……。映画で「走るシーン」は名場面とよく言われ、木下惠介監督作でも『陸軍』のクライマックスで田中絹代が出征するわが子を追って大群衆の中を走るシーンは評価が高いが、本作のこのシーンもそれに並ぶ素晴らしさだと思う。

 

 

映画では、一般的に「人生の頂点」が描かれる。たとえば恋愛映画だったらその恋が成就するまでとか、スポーツ青春映画だったら目標とする大会決勝戦だとか。

本作の主人公5人の青春の頂点は、中学時代に彼らが一丸となり演じた白虎隊墓前祭の剣舞奉納だ。彼らはしきりに同級生時代を思い出し、その楽しかった日々を語る。この白虎隊剣舞奉納は会津若松の有名な行事のようで、彼らにとっては大変に特別なイベントだったのだろう。しかし、彼らは現在は20歳、青春の晩期である。大人になった彼らはそれぞれの人生を苦しみをもって歩みはじめている。元より家庭環境も生活環境もバラバラだったが、進路もバラバラになった結果、現在ではまったく違う人生を歩んでいる。母の経営するサロンのバーテン、工場勤務の会社員、会津塗の職人見習い、旅館のあとを継ぐための板場修行、東京の大学生。大学生だった岩垣は犯罪者となって友達を騙し裏切り、そして手代木はあまりにクールすぎるその態度で峯村と馬杉から不興を買う。ここまで極端でなくとも、かつては仲が良かったのに、進路や境遇を異にした友人や同級生とぎこちなくなってしまうことは、多くの人が身に沁みて感じることだと思う。

岩垣が逮捕された翌日、牧田・馬杉・峯村は鶴ヶ城で落ち合う。馬杉と峯村の信頼を失った手代木はそこには呼ばれない。彼らの背景に写っているのは、天守閣を失い、石垣のみとなった鶴ヶ城。難攻不落の名城とうたわれ、白虎隊が死守し、戊辰戦争のおりにも落ちなかった鶴ヶ城だったが、明治7年に陸軍省の通達により石垣を遺して取り壊された。時代の流れによって、鶴ヶ城は失われたのだ。この失われた天守閣は、おなじく時流によって砕け散った友情を象徴しているのだろう。*1

 

 

だけど、私が一番この映画で素晴らしいと思うのは、ただ単に、青春は儚いね、で終わっていないところ。

ラストシーン。馬杉は、岩垣を“警察に売った”手代木に決闘を申し込む。白虎隊奮戦の地・戸ノ口原で真剣に取っ組み合う手代木と馬杉。ある決意をした牧田、そして峯村が駆けつけて割って入り取りなすが、ここで馬杉がある告白をして岩垣から貰った赤いチェックのマフラーを地面へ叩きつける。そしてみな、戸ノ口原を去ってゆく。4人を乗せたタクシーは走り去り、戸ノ口原の空には印象派の絵画のような無数の雲がもくもくと浮かんで、かたちを変えながら速く速く流れてゆく。

この数日の出来事で、自らを変え、友達と、あるいは自身と真剣に向き合うようになった馬杉と牧田。

岩垣を警察に通報した手代木は、一見、単純な正義感や鬼塚氏の歓心を買うためにやったように受け取れるが、実際にはそれは峯村のためだろう。峯村が岩垣に盗まれた腕時計というのは、彼の父親の形見だったのだ。全編通してクールで一歩離れたところからものごとを見ている手代木が感情に走るのはあそこだけなのだ。馬杉と真剣に取っ組み合ったのも、彼の誠意のなせるものだろう。

そして、ひとりだけ昔と変わることなく友達を想い続ける峯村の存在も重要だ。この戸ノ口原での本当の最後の、馬杉が地面へ叩きつけたマフラーを巡る展開には泣いた。

「みんながおんなじ気持ちだった」という一致団結の友情の結晶は砕け散っても、人間が変わってしまっても、友情そのものは姿を変えて在りつづけることができる。彼らの心に残る「それ」は、たとえ破片であっても友情であることにはかわりない。逆に言えば、時代や人間がいかに変わろうとも、友情だけは永遠であることができる。現実にはそううまくいかなくとも、せめて映画の中だけは。 *2

 

 

…………と、色々書いてきたが、木下惠介大先生の真価発揮はここからだ!!!!!

この文章の冒頭に「麗しき昭和の美青年と言ったらこの監督をおいて他になし」と書いたが、それは何故か。

木下惠介大先生がイケメン大好き❤監督だからである。

 

 

木下惠介と言えば『二十四の瞳』や『カルメン故郷に帰る』、『喜びも悲しみも幾年月』などの人生の悲喜こもごもを叙情的に描く松竹を代表する巨匠というのが定説だと思うけど、いや、それはそれで事実なんだけど、とにかくイケメンにやる気をみなぎらせている。

女優を美しく撮る監督は数多かれど、男優を美しく撮る監督においては木下惠介大先生が日本一。その生誕100周年のときには「イケメン天国 知られざる木下惠介*3という木下惠介大先生がオキニイケメンを起用した映画の特集上映が開催されるほど、イケメンをイケメンとして麗しく撮っていた。

木下惠介大先生は、もう、気が狂っているとしか思えないレベルで自作へイケメンを突っ込んでくる。しかも少女漫画調のキラキラ系美青年を。映画の内容に関係なく。そう、映画の内容に関係なく。それは戦時中の戦意高揚映画であっても変わらない。「戦争に協力しましょ〜」ということよりイケメン押しのほうが強い。っていうかそのせいで(というのはさすがに嘘だが、戦意と関係ない方向に走り過ぎて)干された。戦後になったらイケメンを愛する心が大爆発して、意味なくイケメンが出現したり、イケメンが突如軍服姿で敬礼したり、イケメンが半裸で軽やかに踊っていたり、短パン姿の太もも丸出しイケメンがカメラの前をやたらウロウロしたり、イケメンとイケメンが見つめ合って汗を拭いてあげたり、イケメンがイケメンの寝床にもぐりこんでくる映画を作ったりした。

そう、木下惠介大先生は、ただイケメンが大好きなだけでなく、イケメンとイケメンを組み合わせることが大好きだった。もう崇拝するしかない。

この点に関してはWikipedia

 特徴的なこととして、『惜春鳥』、『この天の虹』、『夕やけ雲』、『破戒』、『お嬢さん乾杯』、『今年の恋』、『海の花火』、『太陽とバラ』などの作品において男性同士の親密なシーンがみられるが、男の友情や兄弟愛を描いたものであるとも解釈できるよう、抑えた表現となっている。

と書かれているが*4、本当にそうとしか言いようがない。男の友情や兄弟愛を描いたものである「とも」解釈できる、というのは、要するに「そうでない」とも解釈できるということで、この寸止め感が木下惠介大先生のエレガンス。ちなみに、男性同士の親密さや感情の取り交わしを特殊なもの、禁断のものとして扱う描写はされていない。人間の感情のひとつとしてフラットに描いている。あまりにフラットすぎなのを唐突に突っ込んでくるので、私は時々びびる。

 

 

そんな木下惠介大先生のイケメン大好き❤路線の最高傑作が本作である。

主人公5人の無駄なかわいさと密着。馬杉が歩きやすいよう一緒に歩く子は腕を組んでやるのはわかるとして(というか、そもそも木下惠介大先生は足の悪い美青年萌えなんだと思う)、頻発するおもむろな手握り、抱擁、見つめあい。f:id:yomota258:20160320031855p:plain

(友人の手を握る仕草に一切の違和感がない川津裕介の演技力)

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(普通の光景すぎて違和感がない)

 

そして極めつけ、演出に力入りすぎのお風呂シーン。……風呂シーン、いるのか……? いや、東山温泉が舞台のひとつだから温泉自体はおかしくないのだが……、なんだ、その「風呂へ入ろう、一緒に!!」とか「おれ、風呂へ行ってみるよ!!」という圧倒的説得力を持った台詞は……??? 「ここがおっぱいランドか……」並みの有無を言わせぬエクスキューズ。

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(このおふろシーン、撮影が1日かかり俳優さんたちはのぼせて大変だったとのこと。木下惠介大先生のおふろシーンにかける情熱が感じられる美談)

 

 

ふざけるのはこのへんにして、前述の馬杉と岩垣の微妙な関係も、峯村のために感情に走る手代木の気持ちも、さすが木下惠介と思わされる演出だった。こういう感情や行動を若さがなす一過性のものと切り捨てることは簡単だけど、そう切り捨てられることが大人だと格好つけることはいくらでもできるけれど、この心のありようを慈しみ優しく包み込んで描くきもち、大切なことだと思う。ここが木下惠介らしさ。

木下惠介作品は本当にすばらしい傑作揃い。叙情的でありながら単純化されたお涙頂戴にはならず、ごくごく普通の人の、ごくごく普通の人生の小さなきらめきや心のさざなみを真摯に捉える。私はわりあいドラマチックな話の方が好みで、ある女の愛憎に満ちた30年を描く『永遠の人』*5、正義の御旗のもと余所者への差別と虐殺を正当化する狂気を描く『死闘の伝説』*6あたりが好きなのだけれど……、それ以外にも、本当にしみじみとすばらしい作品が多い。しかもイケメンがいっぱいとあっては……言うことない。

 

これで皆様には私が何故木下惠介に「大先生」という最上位の敬称をつけているかわかっていただけたと思う(馬鹿にしてません! いろいろ唐突だからちょっと笑っちゃうこともあるだけです!!)。木下惠介作品は4年前の生誕100周年事業でデジタル素材化、ソフト化、オンデマンド配信が進み、作品鑑賞の機会が増えた。皆様も是非木下惠介大先生のイケメンエレガンスを感じていただきたいと思っている。

 

 

おまけ 鑑賞手段について

1. iTunes Storeでレンタル/購入(レンタル¥300〜/購入¥2,000〜)

惜春鳥

惜春鳥

 2. YouTubeでレンタル(¥400)

youtu.be 

 

 

*1:現在は天守閣が復元されている。

*2:彼らに対して、かつて東京へ駆け落ちした牧田の叔父・佐田啓二と東山温泉の芸者・有馬稲子が印象的。佐田・有馬の場合は、人生の頂点とも言える駆け落ちに失敗し、有馬は女将に連れ戻されてパトロンを世話され、佐田は病を得て失意の中会津へ戻ってくる。そして……。彼らのその後を美談と取るのかそうでないのかで結構解釈が別れてくると思う。このエピソードについては、有馬稲子が「白虎隊」の踊りを得意としているというのも鍵になっている。とは言え、この二人を冷淡に突き放して描かないのがさすがの木下惠介

*3:特集上映「イケメン天国 知られざる木下惠介」@オーディトリウム渋谷 | ニュース 木下惠介生誕100年|松竹株式会社

*4:ただし言わせて頂けば、これ以外の作品にも該当箇所はあり、また、ここに書かれている作品でもそうでないのではという作品もある。

*5:イケメン成分=佐田啓二仲代達矢

*6:イケメン成分=加藤剛菅原文太