上方文化講座2019
上方文化講座2019、最後の授業は受講生からの質問に技芸員さんが答える質疑応答。 受講生に配布された質問票を2日目終了後に回収、それを久堀先生が集計して、3日目に久堀先生から代理質問、指名された技芸員さんが回答という形式。昨年は細かい質問も多かっ…
上方文化講座3日目3限目は、勘十郎さんのソロトーク授業。人形一般の取り扱い・遣い方のお話がメインです。 桐竹勘十郎師に聞く−実演をまじえて(桐竹勘十郎)INDEX ┃ 勘十郎vs子猫 ┃ 江戸時代の芝居小屋と『渦 妹背山女庭訓 魂結び』 ┃ 人形は胴串が命 ┃ 江…
3日目2限目は、日本近現代史がご専門の佐賀朝先生(本講座初登場!だそうです)による明治期の芸能興行政策等についての講義。当初は講義内容「近代大阪の芝居地と都市社会」と発表されていたが、興行統制にフォーカスした内容にしたということで、当日タイ…
上方文化講座最終日、3日目1限目は「語りとドラマ 人形浄瑠璃と映画が出会う場所」。ご担当は映像文化論がご専門の海老根剛先生。 要約すると、人形浄瑠璃における「語り」の機能を映画では何がつとめているのか、また、具体的にはどういう例があるのかを解…
2日目4限目は、引き続きご登壇の津駒さん・清介さんに、勘十郎さんが加わってのお話。治兵衛・小春・孫右衛門の人形をお持ちいただき、それぞれの着付の解説もしていただいた。 『心中天網島』−太夫・三味線・人形の芸(竹本津駒太夫・鶴澤清介・桐竹勘十郎…
2日目3限目はみなさまお待ちかね、技芸員さんのお話授業。まずは津駒さん、清介さんのご登壇で、『心中天網島』についてのご自身の出演、あるいは名演の思い出などの話題。授業末尾に素浄瑠璃での「大和屋」実演がついていたため、「大和屋」の話が厚めにな…
1日目4限目、2日目1限目は引き続き久堀裕朗先生による「『心中天網島』講読」。実際の詞章を読みながら、浄瑠璃の内容を確認した。 実際の講義では、本文を読み上げながら語句の解説等をして頂いたが、難解な言葉、掛詞や和歌の引用等の注釈は古典文学全集に…
上方文化講座、1日目2限目は、引き続き久堀裕朗先生(日本近世文学)による「『心中天網島』解説−原作『心中天の網島』・改作『心中紙屋治兵衛』・その他」。ここからは浄瑠璃自体を題材に、『心中天網島』にまつわる上演の実態を探っていく。 『心中天網島…
1日目1限目の続き。太夫の芸談から読み取る近松作品の音曲上の特徴、現行での原作・改作混交上演の状況、松竹時代の改変復活作が問題視される理由について。 文楽案内–現在の文楽と近松[2] INDEX ┃ 近松物の語りの難しさ 1. 竹本摂津大掾*1 2. 八世竹本綱…
毎夏大阪市立大学文学部が開催する、文楽と周辺文化を学ぶ公開授業「上方文化講座」に今年も参加することができた。 2019年度講座「心中天網島」:大阪市立大学文学部・文学研究科 今年の開催日程は8/20(火)〜22(木)で、テーマ演目は『心中天網島』。世…