TOKYO巡礼歌 唐獅子牡丹

文楽(人形浄瑠璃)と昭和の日本映画と麻雀漫画について書くブログ

2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

くずし字学習 翻刻『桜御殿五十三駅』五段目 鳥羽道の段

近松半二ほかの浄瑠璃『桜御殿五十三駅』五段目。 室町の御殿を抜け出た将軍の弟・左馬之助、その許嫁・薫姫、左馬之助と相思相愛の傾城・雪の戸を追う詮議の手は、雪の戸の在所付近にまで回っていた。雪の戸の父・渦兵衛とその一家は、百姓をして暮らしてい…

文楽 1月大阪初春公演『絵本太功記』二条城配膳の段、夕顔棚の段、尼ヶ崎の段 国立文楽劇場

■ 絵本太功記、二条城配膳の段。 六月朔日。二条城には、伝奏の浪花中納言兼冬〈桐竹亀次〉を迎える饗応が執り行われ、小田春長〈吉田文司〉、森の蘭丸〈吉田玉翔〉、武智光秀〈桐竹勘十郎〉が集まっていた。光秀が中納言を案内して座を立つと、春長は蘭丸を…

文楽 1月大阪初春公演『寿式三番叟』『菅原伝授手習鑑』寺入りの段、寺子屋の段 国立文楽劇場

今月の展示室「文楽座の歴史」の展示品、ロセコレが多すぎて笑った。 ■ 寿式三番叟。 千歳〈吉田勘市〉、近来ない巧さ。とても気品のある千歳で、所作が美しい。しかしなんだろう、やたら色っぽい。首のシナが強いのか、目線に意味がありすぎるのか。緊張の…

文楽 1月大阪初春公演『染模様妹背門松』生玉の段、質店の段、蔵前の段 『戻駕色相肩』廓噺の段 国立文楽劇場

ハッピーニューイヤー!!正月から、子殺し! 親殺し! 心中! の文楽らしさ3連発の文楽劇場初春公演へ行ってきました。 ■ 染模様妹背門松。前半部分(「油屋」)を切り、お染と久松の行末のみに絞った上演。 生玉の段。下手二重に歌祭文の掛小屋、その手前…