TOKYO巡礼歌 唐獅子牡丹

文楽(人形浄瑠璃)と昭和の日本映画と麻雀漫画について書くブログ

 今週の天牌のアオリは「風のごとく舞う王者の麻雀——!!」


    • 沖本先生を見ていると……実力だと思いますか……ナルナル……
    • このエピソード、必要あったのだろうか……
    • 俺に刃向かうやつは根絶やしにしてやる。
    • 山田さん、バカがだだもれてる!!!!! おまえ先週の三國さんの話聞いてたのかよ!!!!!!
    • 失礼いたしました。山田さん、死亡フラグがビンビン、で以下次号。山田さんの行く末を暗黒の笑みを浮かべて楽しみに待っています。


今日観た映画、森谷司郎監督『兄貴の恋人』(1968年、東宝)最高でした。
兄貴が大好きでその女関係を諜報&妨害しようとする妹と、彼女を異常に溺愛しているモテモテ兄貴の兄妹の青春を描くストーリーなんですが、もう、すべてが完璧すぎて、感涙。妹(内藤洋子)が兄貴(加山雄三)からデコスケと呼ばれているのが特にいい。妹のピアノの先生(ロミ山田)がレズというのも最高……。兄貴もモテモテだけど、妹は妹でちょっといい感じのボーイフレンド(手もまだ握らせてないけど!)がいるというのが良いです。妹役・内藤洋子の、少女から女になる寸前の幼稚ながら危険な雰囲気が役にはまっています。加山雄三もその朴訥感が理解不能だけどかっこいい兄貴テイストを醸し出していて良し。妹が家で飼っているオウムに「フケツ」という言葉を覚えさせようとしているとか、朝食時に牛乳ヒゲ*1をつけたままトイレに入っちゃうお父さんとか、ちょっとした演出も心憎し。『少女革命ウテナ』で七実のおにいちゃん話が大好きだった私には本当嬉しい設定の映画でした。ウテナではシナモンのようにスパイシーな兄妹関係が描かれていましたが、本作は東宝なのでミントのような清涼さわやか路線。おにいちゃん大好き、という皆様には是非観て頂きたいです。

*1:牛乳を瓶でぐいっと飲んだときに、鼻の下についちゃうアレ