TOKYO巡礼歌 唐獅子牡丹

文楽(人形浄瑠璃)と昭和の日本映画と麻雀漫画について書くブログ

 天牌実写版DVD「麻雀飛龍伝説 天牌-TENPAI- 黒沢最終決戦史」

ゴラクはそんなことおくびも出してませんでしたが、6/25(金)からレンタル開始してます。


「麻雀飛龍伝説 天牌-TENPAI- 黒沢最終決戦史」

観た結論としては……四川編とはまた違った意味でイってるというか……。まあ、四の五の言わず観てください!!!!!!!! ちなみに全部天狗視点でいくのかと思ったら、遼チャン高崎編と同時並行で進んでいました。では、以下、走り書き感想です。


  • 冒頭、隆さんの墓にお参りに来た黒沢さん(西守正樹)が墓前でいきなり大喀血。さすが「黒沢最終決戦史」! 帰京後、三國(高野八誠)に頼んであちこにの賭場を廻る……というわけで、みなさんお待ちかねのタクシーツーショットもあります。うーん、三國さん、やっぱり超ビューティー!! 常人なら間違いなく襲いかかります!!
  • 鷲巣麻雀!!!!!!!
    • 智美のもとへ帰ってくる遼チャン(榎亮太朗)……、しこたまって言わないんですか?
    • 遼チャンの行き先が高崎ではなく木更津になってました。なぜか。
    • で、山田役かと思われていた小田井涼平さんですが、なんとびっくり木更津の雀荘にたむろする名もなきドサンピン役でした。えーーーーーーーーーー!?!?!?!?!?!?!?!?*1
    • 遼チャンが四槓子ツモるシーンがすげー地味。あと、遼チャンがトッツァンの手牌覗いてレクチャーするシーンが抜かされてますね。私、あのシーン好きだったんですが……。若者とは思えないすさまじいオカルトレクチャーで……。
  • さて、沖本先生(波岡一喜)は絶対純潔と固く信じて疑わない「瞬チャンのDTを守る会」の皆様に残念なお知らせがございます。本作において、ゆかが瞬チャンに馬乗りになるという、原作なら100年連載が続いても起こり得ないシーンがありました。あと、ほっぺにチュー。 あ り え な い !!!! 脚本書いた奴、一歩前へ出ろ!!! 来賀先生、俺の瞬はDTだと言ってやってください!!!!!
  • っていうか、ゆかが……。原作がアレだから仕方ないってのもわかりますけど、心底ドン引きしました!!!
  • というわけで始まる天狗決戦。
  • 菊多(貝瀬猛)、超似てる!! すげえ、菊多だよ菊多!!! 実写でここまで似せられるのか!!! きれいな顔の人ですね。まあおにいちゃんがアレなのでこんくらい美形で当然っていうかよくやった。不健康なはずなのにお肌がツルピカなのはご愛嬌。喋り方は……うん。
  • 新満さん(油井昌由樹)がすげえイケジジイ!!! 新満さんがイケジジイって、新発想すぎ。誰も思いつかねえよ。原作信者は新満さん=好々爺でイメージ固まってるよ。感服仕ったよ。しかし声がささやき声風なのは一体どういう役作りなんですかね? もともとこういう声なの? 「ツモ」とかの発声がほとんど聞き取れないんですが。
  • いや……そんなことより八角さんが……。いや、確かに実写にするとこうなるしか……いや……。
  • つか、山田がまじやばいです。ほんとに。各自、自己責任においてご確認ください。ただ私が言えることは、ハg(ry
  • 絶妙なタイミングでおもっきし血をビシャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーって吐く黒沢さん。そして介抱してくれる新満さんの手を握りながら「正吉さん……v」、そこへこれまた絶妙のタイミングで瞬が現われて「黒沢さん……ありがとうございましたっ!!!!!」って、なんだこの異常なまでのテンポのよさ。沖本先生がひとりで盛り上がっているらっしゃるように見えて泣ける。
  • 三國「やつは俺の弟なんです。ええ、腹違いなんですが」っておいっ!! 腹違いじゃねえよ、種違いやっちゅうねん!! 原作1000回読んで出直してこい!!! 種違いやと話が変わるぞ!!!!!!!
  • ちなみに今回、入星さん(松田賢二)は「画面に華を添える役」です。特に何をするわけではありません。それならそうでいろんな感じでサービスカットを入れて欲しかったなァ! サウナとかサウナとかサウナとかさァ! そう思わないかい、皆!!
    • 前回「遼チャンガオモラシシテナイ!! 金返セ!!!!!!!」と怒りまくった皆様お待たせしました。遼チャンがゴラクでは描けないすごい仕打ちを受けていました。理由もなく。
  • でもやっぱ今回も麻雀が見づらい。特に山をひっくり返すシーンがわかりづらいな。視聴者は一瞬で牌山を記憶できんのだから、もう少しなんとかならなかったのかね。ほかは菊多が三家和に差し込むシーンだが、遠目に映すのでは何が起こっているか全くわからない。原作読んでない人はポカンなのでは?
  • あ、当然のごとく新×黒ハグはあります。私もこのイケジジイ新満さんに抱き締められたいので、誰か超法規的措置でなんとかしてください。
  • んー……。あの、もともと天牌ってドラマチックな闘牌を指向してないところはあると思うんですが、その代わりにどうやって話を盛り上げるかはかなり工夫されてると思うんですよね。っていうか、そこだと思うんですよね。天牌がほかの麻雀漫画と違うところは。麻雀自体を派手にするのではなく、っていう。で、このVシネはそれができてないと思うんですよ。麻雀やってること自体にもたれかかりすぎて。なので、天狗の決戦がすげえ地味になってるんですね。張り詰めた空気や緊張感が感じられないし。その点は非常に残念でした。キツイ言い方ですが、何をどう見せるか、工夫があるべきだったのでは……。
    • 天狗終わったら終わりかと思ったら、遼チャンサイドの話がまだ続いてたよおい。もうビンビンですよ、すべてが。しかしこんな中途半端に遼チャン編をやってどうするつもりなんですかね。指を失ったって描写はもっとはっきりやらないと意味わかりません。つか、これが入ったせいですっげえ尻切れトンボです。すべてが。



というわけで、なんていうか盆と正月と敬老の日がいっぺんに来たような話でした!!!!!!
めっちゃ展開速い上、何が起こってるかものすごくわかりにくいんで、原作読んでない人はマジでついてこれないと思います。あと、麻雀のシーンが短いのが残念! 天狗なら天狗に絞ってよかったんじゃないですかね。東2局飛ばすなよ! 東2局って、菊多が折角いいとこ見せるシーンなのに*2。あと、全員切るのがめっちゃ遅いのが非常に気になるんですよね。新満さんなんか毎回いちいち「よっこらしょ」ってツモってるし*3
あとは、どの麻雀Vシネにも言えることだし、前作もそうでしたけど、麻雀の場面以外が微妙すぎてキツイんですよ。私、ゆかと瞬の関係がどうなろうが、どうでもいいですよ(すいません、でも本心です)。それが瞬の麻雀に響くのならともかく、瞬は何が起きようとも全然麻雀にブレがないじゃないですか。ならもうゆかパートをばっさり切り落としてよかったんじゃないですかね。
というわけで、いろいろ微妙でした!! すいません!!! でもセル版も買います!!!!

*1:っつか佐賀のドチンピラにすっげえ顔の系統が似てる人がいて、そっちだったらすいません。まあ、どのみち名もなきドサンピンなんですけど。どなたか小田井涼平さんに詳しい方、ご確認お願いします。

*2:123789m77p789s東東 ツモ8p ドラ7p の形から直前に黒沢さんが9p切ったのを見て6-9pに受け変え、「9p振った奴が地獄行きだぜ」って言うやつです!!

*3:麻雀打ってるとき、背もたれにもたれかかるほどに深く椅子に座る人はいないと思うんですけど……。