TOKYO巡礼歌 唐獅子牡丹

麻雀漫画と昭和の日本映画と文楽(人形浄瑠璃)について書くブログ

 別冊近代麻雀 1984年1月号




巻頭カラーは狩撫麻礼+守村大「ラスタ牌」。
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どういうシリーズなのかはわからないが、主人公らしきアブないグラサン・下山はやってもいない強姦殺人事件に自首して捕まり、留置所の中で最強の雀士になることを夢想する。昔の青年誌のカッコイイ漫画という印象。今も色褪せることなくおもしろい。ところで最後に載ってる「oh ラスタ牌」とかいう歌は何? 毎回載ってるの?



来賀友志+嶺岸信明「牌のレクイエム」。
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載っているのは後編のため、前編がどんな話だったかは不明。アオリ文句や読者ページの情報によると「主人公は父に麻雀修行を申し渡され、父亡き今まで孤独に修行を続けて来た」「主人公は136牌を記憶する能力を持っている」という話らしい。なぜ俺は麻雀をするのか?という麻雀の謎を解く旅に出た主人公・健は、フラリと入った街の雀荘ですごく恐い兄ちゃんたちに絡まれ、麻雀の真髄に触れる。嶺岸先生の絵がいまより遥かにさわやか路線。一方来賀先生は……

みろ! ここにいる奴らを。*1奴らは生きてるから麻雀してるんじゃねぇ。麻雀があるから生きてるんだ。それがなきゃとっくに死を選んでいるさ。

……シビレますわ……。来賀先生……、昔からこの路線だったんですね……。ラスト、雀荘の外壁に描かれた相合い傘の落書きを見つめる主人公。傘の下の名前はケンとオトヤン。ケンは主人公だけど、オトヤンって誰? ……父ちゃん? 来賀嶺岸、23年前からパネェ。



志村裕次+佐多みさき『獏』。「ツキ」「流れ」をテーマにした作品? 少年・獏が端午というトランペット吹きに出会い「牌の流れ」で麻雀を知ろうとする話だった。おもしろそうなのでもう少し読みたい。



関野ひかる+能條純一「わたしは雀」最終回。えっ? 何??? これ?? 意味がぜんぜんわからん。でもなんとなくおもしろかった。雰囲気漫画の帝王ここにあり!



表3にある「高級サイボーグ人造女体」の通販広告が気になる。「ソフトにリードしてくれる音声多用式」。……音声多様式……???



ほかは田村光昭+石川賢「タミーラの麻雀道場」、田村信ジャンカー」、宮川総一郎+由里あきら「近代一呆助の事件簿 スノウ・マジック・フィーリング」、長谷川和彦「聴牌を盗んだ男」、谷岡ヤスジ「ジャララーマン」、田中しょう「ハコテン最前線」が掲載されている(なぜか目次に載っていないものもある)。読み物は山根雀治、小林犀、宮川総一郎、青野滋、井出洋介、長谷川和彦、田村光昭。



同時代の芳文社の麻雀劇画誌「特選麻雀」と比べると、やっぱりキンマのほうがおもしろい。大人の娯楽としてレベルが高い。もちろん「特選麻雀」もおもしろいんだけど、おそろしく泥臭いからヤングに受けなかったんだろうな……。82年頃の「特選麻雀」って、74年の「プレイコミック」よりイモいんだもん……。



おまけ
当時の何切る?から3題転載。当時の模範解答は「続きを読む」以下にあります。



┃1 手順は正確に。後で地団駄踏まぬように。
東4局 東家・8巡目
  ツモ  ドラ



┃2 凡手もよーく見れば様々な要素を含んでいるもの。
東4局 南家・6巡目
  ツモ  ドラ



┃3 三色がチラホラしているような、していないような
南2局 西家・6巡目
  ツモ  ドラ



■1984年*2の模範解答



┃1 
+1000点 その他-500点*3
とりあえずピンフのイーシャンテンだが、でも引けば雀頭に振り変わり、234の三色が浮かび上がる。


┃2
+2000 +500 その他-2000
切りは手なり。ソウズのイッツーとドラの引き、そして234の三色とすべて考えを一枚ハズす。


┃3
+1500 その他-2000
この手で三色を考えるなら789だろう。したがって雀頭候補。ドラもだけに567はチョット。

*1:「みろ! このみにくい姿を!」と似ている。

*2:備考:編集部のコメント欄によると、84年のお正月映画は「ゴジラ」「グレムリン」「ゴーストバスターズ」。立花ハジメが「芥川龍之介をナウくしたようなルックス」と言われていた時代。

*3:当時の何切る?は答えに麻雀の点数で評価がつけられていた。東1局〜南4局までの8問を解いて点数を計算していくゲームブック仕様。