TOKYO巡礼歌 唐獅子牡丹

麻雀漫画と昭和の日本映画と文楽(人形浄瑠璃)について書くブログ

 余は如何にして天牌全巻を揃えし乎 〜利●川先生による前口上〜


諸君は最近、自分を誤魔化していると感じることはないか……?


設定のための設定と要素や属性やパーツの組み合わせで描かれた構成主義漫画……
自己言及と内輪ネタに終始したメタメタメタ漫画……
微に入り細をうがつ読み説きを強要する自家中毒漫画……
確かにそういった漫画は楽しい…… ……オタクだからな……
しかし、諸君は本当にそんなものが読みたくて漫画を読んでいるのかね……?


違うだろう……?


そういった漫画を読むことで、薄くストレスが溜まっていないか……?
なぜそこまでおもしろがってやらねばならないのかと不条理を感じたことはないかね……?
愛想笑いやお気持ち察しますなんてことは現実社会で十分だと、ストレスをためているんじゃないのかね……?
教えてあげようじゃないか……
諸君のそうしたストレスも思いもすべて吹き飛ばしてくれる爽快な漫画を……。


……『天牌』だよ……、『天牌』……!


知っとるじゃろっ……!
この至高の麻雀劇画を……!


あ〜?
麻雀がわからない〜……?
そいつはいいっ……!
むしろそんな諸君が『天牌』を一番楽しめるぞっ……!
麻雀がわかるとかわからないとか……
そんなことは『天牌』のまえではたいした問題ではないのだよ……。
読み始めたあとに……麻雀がわかるようになればよい……
そしてまた読み返して……それで二度楽しめるっ……!
それまでは……抜群にイカス演出が登場人物たちの麻雀を「すごい」と教えてくれるからな……
ちなみに、麻雀がわかると『天牌』はますますわけがわからなくなる……!
そうだな、予め言っておこう……くれぐれも真似はするなっ……!


……あ〜? まだ質問があるのか……?
45巻も出てていまさら買うのは億劫だと……?
そうじゃないんだ……
……何巻出ていようとも……全く関係ないんだ……
誤解を恐れず断言しようっ……!
天牌』は……1巻から読んでも……45巻から読んでも……そのおもしろさは全く変わらないっ……!
先の展開を知ったからといって……あらすじを知ったからといって……『天牌』のおもしろさは決して損なわれることはないっ……!
想像の上をゆく漫画なんてものは浦沢直樹に任せておけばよろしい……
来賀嶺岸は……諸君の想像の斜め上をいく…… ……確実に、だ……!
想像できるか……?
常に想像の斜め上をゆきつづける漫画を……?
この目で確かめてみたいと思わないか……?


ほう……さっそくコンビニで売れ残りのゴラクをチェックしてきたと……?
チミは賢いな……そうだ、いきなりゴラクから読んでもいい……
毎週おもしろいからなっ……天牌はっ……!
いまは三國と菊多の兄弟対決が見物だっ……!
周囲にいるデコッパチふたりとモテなさそうなタートルネックはこのさいアウトオブ眼中でいこうっ……!


あ〜……?
大阪で打ってるタワシ頭は誰だぁ……?
……気にするなっ……奴は脇役だっ……!
…… ……今はな……!
前は違った! 詳しくは諸君自身の目で確認したまえっ……!


諸君は毎月「この漫画、微妙だけど、つい……」と惰性で買っている漫画があるのではないかね……?
そういう漫画を1、2冊買うのをやめて、『天牌』を1、2冊買うといいぞ……
半年は楽しめる……
既刊を夢中になって買い集める……
気になって連載誌までチラ見してしまう……
それは漫画好きが一番楽しいと感じる時間ではないのかね……?


約束しよう……!
天牌』は鉄板でおもしろい……!!
諸君はいますぐ『天牌』を読むべきだっ……!!