TOKYO巡礼歌 唐獅子牡丹

文楽(人形浄瑠璃)と昭和の日本映画と麻雀漫画について書くブログ

 一箱古本市!

http://sbs.yanesen.org/hako1/
不忍ブックストリートのイベント「一箱古本市」に屋号「みかん箱」@GarallyJin+Classicoとして出店参加してきました。遊びにきてくださった皆様に厚く御礼申し上げます!

私は単行本と文庫本でカブって2冊持っている本などを出品。澁澤龍彦種村季弘の著書やその系統の本は早い段階で完売。この手の本はやはり人気があるんですね。どれもいい本ですし。
共同出店者とは特にコンセプトを決めず当日いきなり本を持ち寄る格好にしたら、共同出店者(←私と趣味が合っていない)はド渋い近代文学を持ってきました。そういうわけで、箱の中身はふたりあわせるとカオスというか分裂病気味でした。コンセプトを決めて作り込んだほうがよかったなと反省。古本屋で買った本をまた古本として売ったものが多かったのですが、このような品揃えでは、思ったより多かった若い女子客のハートはキャッチできないということがわかりました。


驚いたのは、開店早々に戦後の麻雀名著(?)川崎備寛『麻雀の打ち方』*1が売れたこと……。唯一持って行った麻雀古書で、売れないだろうと思っていたので嬉しかったです。福地誠さんの『雀画バカ一代』も麻雀漫画に興味を持っていただけそうな方にお買い上げいただけてよかったよかった*2

今回、最も嬉しかったことは、自分が作った本『冒険の手帳』をたくさんの方に手に取っていただけたことです。学生時代に製作したもので、博物誌をモチーフにした本です。本は展示等に出してもお客さんがパラ見こそすれじっくり読んでくれるということはなかったのですが、今日はたくさんの方にじっくり読んでいただけました。原価販売で高い値段をつけていたのでさすがにお買い上げいただけませんでしたが*3、ほんと、本の好きな方に手に取っていただけてよかったです。これほど嬉しいことはありません。

出店参加はとてもおもしろかった&楽しかったです。フリーマーケット方式での販売なので、本を手に取ってくれるお客さんとじかに接することができるし、ほかの出店者の方やお客さんも本が好きな方ばかりなのでそれだけでも楽しいです。次回もぜひ参加したいと思います。次はコンセプトを決めてバッチリな出店にしたいです。


一箱古本市は5月3日も開催されます。この日はスタッフとしての参加ですが、自由時間には、今日あまりほかの出店者の箱を見て回れなかった分いろいろ見て回りたいです。



┃追記
情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明
http://d.hatena.ne.jp/soorce/20080427/1209306694
id:soorceさんに、マイ出店の様子の写真をアップしていただいてました。ありがとうございます〜。自分で撮った写真より綺麗に写して頂いていたので、リンクを貼らせていただきます。

*1:著者名は多分この人……。売れないと思っていたので著者名控え忘れました。

*2:はじめ、売れませんよね……こんなもの……と呟いていたら両サイドの出店者の方が「麻雀の雑誌ってありますよね! えーと近代……?」とやさしいフォローを入れてくださって涙ちょちょ切れ。

*3:終了後、共同出店者に謹呈しました。