TOKYO巡礼歌 唐獅子牡丹

文楽(人形浄瑠璃)と昭和の日本映画と麻雀漫画について書くブログ

 ギャンブラーの詩

阿佐田哲也+井上靖)+北野英明 双葉社(1977)

┃あらすじ
麻雀好きだがいまいち(麻雀の腕が)冴えない主人公は、山崎(確か)という麻雀打ちに出会い、少しずつ成長してゆく。

阿佐田哲也の小説をモチーフにしている麻雀漫画。はじめは困った顔の主人公がずっと悶々としつづけ、彼の無限地獄のようなどうしようもなさをひたすら描き続ける漫画なのかと思ったのだが、山崎さん(確か)の教えにより少しずつ勝てるようになっていったので、少し安心した。ショートショートが連続しているような構成なので読みやすい。ところで、『天牌』で、智美が菊多に「麻雀は?」と聞かれ、「少しならべられるくらいです」と言ったのがとても可愛くて印象に残っており、参考にしようと思っていたのだが、この漫画で主人公が山崎さん(確か)に「麻雀はできるか?」と聞かれ、「ならべるくらいなら」と答えたら、「じゃあお前生卵積めるのか!?積んでみろ!!ホラ!!」みたいなことを言われるくだりを読んで以来、「麻雀はできる?」と聞かれても「ならべるくらいなら」とは答えないようにしている。
→主人公の師の名前は山崎ではないのでは?とのご指摘を頂きました。が結局本当は何て名前なのか不明です。