TOKYO巡礼歌 唐獅子牡丹

麻雀漫画と昭和の日本映画と文楽(人形浄瑠璃)について書くブログ

 ダイナマイトダンディ 地獄のワニ蔵

押川雲太朗 竹書房(2000?〜2003 近代麻雀オリジナル連載)
全5巻


『根こそぎフランケン』に登場する博打打ち・ワニ蔵こと庭野茂蔵を主人公とした外伝的漫画。主にギャグ漫画、兼・競技博打麻雀漫画…?。


┃あらすじ
前半:「モメごと大好き☆」なワニ蔵様がいろいろと暴れる話。以上。
後半:竹井ンとこのメンバー・田中くんがいろいろとがんばる話。以上。


個人的には、前半の、とにかくワニ蔵様が暴れる話が好き。ウハウハ教を潰すとか、チューレン君で殴打とか、とにかくムチャクチャでよい。ワニ蔵様が良家のご子息というのもよい。押川先生の絵のアレさ(失礼)がうまい方向にいった漫画だと思います。

後半の田中くんががんばる話もおもしろいのですが、破壊力はいまいち。
しかし、田中くんの、澄み切った…そして狂気を孕んだ目は実に気持ち悪くて最高です。若い男子のくせに頭の中は麻雀のことでいっぱいとは、なんてかわいそうな子。でも、田中くんの、『根こそぎフランケン』含め登場人物の中で最も麻雀を愛しているところが好きです。田中くんだけが博打打ちなのではなく、麻雀打ちなんだよね。才能がなくて、努力しているけど報われなくて、しかしそれでも一生懸命がんばる田中くんに涙。世の中、片チン漫画みたいに努力すれば報われるわけじゃないのですね。それでも自分の力で歩いていこうとする田中くんはすばらしい…。最後にはその努力が(少しではあるが)報われて、ほんとによかった。


個人的お気に入りシーンは、竹ちゃんと田中くんが一緒にテレビ(麻雀番組)見てるシーンで、CM中にテレビ画面に鬼太郎目玉親父が映っているところです。
あと、ワニ蔵様のお父様が「百万・二百万程度の小銭を賭けるからバクチなんじゃ。大金を賭ける場合は勝負と言う」と言い出すシーン。親子揃って実にすばらしい。