足立正生監督『幽閉者』を渋谷ユーロスペースで観てまいりました。若い客がほとんどいませんでした。というか客があまりいませんでした*1。
この映画はエンターテインメント映画ではありません。かなり地味で重い内容で、監督の経歴など、予備知識がないと厳しい内容・ストーリーです。(ストーリー詳細など詳しくはHPをご参照ください)
で、予備知識がなかった私は「幽閉されている主人公が狂ってゆく」という過程に着目して観てゆくことになりました。演出の端々が「狂気の表現」「主人公の妄想の産物」なのか「お金がなくて…」なのか、もしくは「監督が天然」なのか、判別しがたいところが多々ありました。特に主人公の妄想の中で過去の偉大なる革命家たち?が出てくるところ。普通に日本語喋ってる点はOKとしても、どう見ても日本人なのですが、これは妄想だからなのか?見ているこっちが妄想なのか現実なのか判別つかなくなってきました。
しかし、自分ではなかなか観に行かないようなジャンルの映画なのでおもしろかったです。はい。
*1:行ったのは公開2週目・日曜のまっ昼間でした