TOKYO巡礼歌 唐獅子牡丹

文楽(人形浄瑠璃)と昭和の日本映画と麻雀漫画について書くブログ

 金と運 LUCK.8 ヒモとアタリ

朽葉狂介VS原恵一郎


3000万円の債務者を追って、とある神社の祭にやってきた英悟くんとミキちゃん。債務者はテキ屋で、全国の祭を渡り歩いているとのことです。そんなこんなで見つけた債務者に金返せと言うと、逆切れして「この博打に勝てれば金を返してやる」と博打をふっかけてきました。その博打とは、宝釣り。って出店のゲームかよ。紐100本のうち1本についている特賞「ジョイメガステーション3」を3回以内に引くことができれば勝ち。記憶力のよいミキちゃんは、アタリの紐を覚え、それを引いたはずですが、引いてきたのはなぜかハズレ。さて、ミキちゃんと英悟くんはトリックを見破り、この博打に勝てるのでしょうか。


祭の風景が出てきたとき、普通に権々会がはじまるのかと思いました。そもそも祭って季節外れでは…とか、すでにそういう疑問は覚えません。それより神酒が引いてきたハズレ商品が大九郎*1人形だったことに驚きました。原先生はやっぱり単行本が出なかったことを恨んでいるのでしょうか。
それにしてもこの漫画、バカ博打が多いですね。ギャンブルはシンプルなものほどよい、ということ?シンプルでおもしろいとは思いますが。
毎回書いていますが、朽葉先生と原先生、がんばってください。


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┃仁侠沈没 山口正人
ちょっと待て、農協かそれは。農婦風に手ぬぐいを頭に巻いた主人公が素敵でした。主人公は肥えた土を作ることができるそうですが、それはヤクザとは全く関係がないスキルのように思います。ミカンを収穫しながら喀血している風野又三郎に、橘右京*2の幻影を見ました。


天牌・外伝
よっちんもどうかと思うのだが、あの青年はもっとどうかと思う。他の客は絶対引いてる。

*1:『凌ぎの哲』博打列車編に登場した、強烈な摺り替え技を使う盲目の老人。わかりやすく言うと、目を縫ったジジイ。「うぬらまとめてもの言わぬ肉片にしてくれるわっ」が決め台詞。

*2:サムライスピリッツ。喀血剣士。リンゴを持ってる。