TOKYO巡礼歌 唐獅子牡丹

麻雀漫画と昭和の日本映画と文楽(人形浄瑠璃)について書くブログ

 テラマンガ日和

私は出先でお土産を買うのが大好きです。それが無為で無価値で意味不明であればあるほど、お土産としての価値と魅力は増加します。


京都や奈良などのの有力寺社のお土産コーナーに行くと、絵はがきや写真集に混じって「テラマンガ」が置かれています。
「テラマンガ」とは私の造語であり、一般名称は不明です。しかし、世に確実に存在する珍本です。
「テラマンガ」とは、寺社縁起や仏教説話、信仰等を漫画化して本にまとめたものを言います。観光地化された寺社の売店でだいたい1000円程度で売られています。絵はたいてい『ぎゅわんぶらあ自己中心派』『スーパーヅガン』初期の片山まさゆきみたいなちょっとアレなクオリティですが、それが実にいい味を出しています。一体誰に向かって何をアピールしたいのかはさっぱりわかりません。商業ベースとかけ離れた出版であるため、漫画としての文法も人文書としての価値も啓蒙としての意味もすべてを踏み外し、まさに涅槃の境地に存在する究極の「本が本であるためだけに存在する本」です。また、総本山などの大きいお寺が同じ宗派のお寺や檀家向けに出している機関誌にもテラマンガが載っていることがあります。私は善光寺のテラマンガしか持っていないのですが、それが今手元にないので画像がアップできないのが残念でなりません。ネットから画像を拾おうと思っても、テラマンガの一般名称がわからないので検索のしようがありません。
この本、確か数年前の『と学会年鑑』に載っていたので、もしかしたらそちらでご覧になった方もいらっしゃるかも知れません。しかしその『と学会年鑑』も、「唐沢俊一関係の本は古本屋ですぐ買い戻せる」を理由に売ってしまっていたりします。私。
先頃、テラマンガがフランスのモン・サン・ミッシェルでも売られていたとの報告を受けました。テラマンガは世界中に存在するのでしょうか。謎は深まるばかりです。