TOKYO巡礼歌 唐獅子牡丹

文楽(人形浄瑠璃)と昭和の日本映画と麻雀漫画について書くブログ

 テラコッタアーミー 〜地下帝国の野望〜

昨日、江戸東京博物館で行われている特別展『始皇帝と彩色兵馬俑展』に行って参りました。兵馬俑自体も素晴らしい遺産ですが、展示方法・構成がうまく、充実した企画展となっておりました。
兵馬俑トランプ
美術館や博物館のミュージアムショップには、よく、大変グレートなお土産が売られています。今回のお土産には『兵馬俑トランプ』を買いました。
さすが中国、悠久なる黄河の流れ…実に素薔薇しい一点です。兵馬俑の兵士がそれぞれの札に印刷されています。何のために作られたかについては深く考えないようにしたいと思います。


このような中国輸入のトランプの中でお気に入りなのは物語トランプです。『西遊記』『水滸伝』『封神演義』『紅楼夢』『三国志演義』などの物語の登場人物がトランプの札に描いてあります。私が持っているのは『三国志演義』だけですが、なぜかジョーカーが諸葛亮孔明司馬懿だったりしますが、妙に味がある絵柄がお気に入りです。これはメジャーなシリーズのようでお持ちの方も多いらしく、卒業制作の審査待ち時間にゼミの人が持ってきていた『西遊記』で遊んだのが楽しかった覚えがあります(卒業がかかっている状況でババ抜きしてた…)。
三国志演義トランプ
でも、このトランプを使ったら、シャキシャキカフェちっくな変則トランプゲームもできそうですね。西遊記ポーカー(札に描かれている登場人物の組み合わせで役の高さが決まる)とか、三国志演義ナポレオン(劉備を引いた人がナポレオンになり、孔明を指名する)とか封神演義人間めくり(変則坊主めくり、人間や後天的仙人の登場人物を引くとアウト)とか。しかし、変則ルールで遊べるほどその物語に詳しい面子を探し出す方が大変そうですね。三国志同好会などやってらっしゃる方はぜひルールを考えてみて欲しいところです。


西遊記ポーカー役例
手札5枚になると役ができにくいため、手札は4枚でプレイ。

  • ご一行様ロイヤルストレートフラッシュ→孫悟空猪八戒沙悟浄玄奘三蔵の4枚で作る役。
  • フォーカード→西遊記に登場する神格や尊格のみで手札を構成する。釈迦如来・観世音菩薩・地蔵菩薩・二郎神君・太上老君など。
  • エピソードフルハウス西遊記の1話内に登場した人物の札だけで手札を構成する。
  • 妖怪フラッシュ→妖怪の札のみで手札を構成する。
  • すごい妖怪フラッシュ→牛魔王・金角・銀角・紅孩児など、格の高い妖怪や魔王を揃える。
  • 女怪フラッシュ→女怪のみで手札を構成する。羅刹女、白骨夫人、地湧夫人、玉面公主などから4人揃えばOK。
  • ストレート→西遊記第1回〜4回それぞれの登場人物から1人ずつ札を持っている等、手札に描かれた人物の登場エピソードがシークエンスになっている場合につく役。

…このルールでフラッシュとフォーカードの何が違うかは問いつめないで下さい。神格が違うということにしておいて下さい。

この中国物語トランプは現在新宿ルミネエストで行われている世界のトランプ&タロットカードフェアに入荷されてい…ないのですが、カタログが置いてあったので、メーカーから取り寄せてもらえるようです。これを機会に持っていない『西遊記』などを取り寄せで買ってみようかなと思っています。…が、その前に岩波文庫で先頃完結した中野美代子版『西遊記』を読み終わりたいです。私の中ではいまだ沙悟浄が一行に加わっていないし…。プラス、どこまで読んだかすら不明瞭な諸星大二郎西遊妖猿伝』も押さえておきたいところです。こちらは最終巻でも河西回廊までしか行ってないようですが…。