TOKYO巡礼歌 唐獅子牡丹

文楽(人形浄瑠璃)と昭和の日本映画と麻雀漫画について書くブログ

 第23話 剛運の威力

┃放送日 2006.03.07
┃原作でいうと 第11巻94話〜97話半ば


┃今夜の流れ
3回戦東1局はアカギが手成りで跳満をあがる。東2局、勝負の流れはアカギにあるかと思われたが、親の鷲巣の手は単騎待ちのリーチのみながら、カンドラが暗刻部分に乗りドラ3。つまり親満が確定となる…。鷲巣の待ち・1筒は、鈴木の手の中と、そしてアカギの手の中にあった…。


┃今夜の名言
すなわち死んじゃうツモ


┃今夜のツッコミ
カンドラが乗った…魔性の仕業か…


┃今夜の闘牌はDOCHI !?
今夜は実況・古谷徹、解説・吉岡でお送りしております、鷲巣麻雀3回戦東1局〜2局。
できれば勝負のアヤ・まぎれではなく、実力で(順位で)赤木に勝ちたい鷲巣様ですが…。背後で吉岡が「麻雀の腕はアカギでも…強運は鷲巣様…天運でアカギを殺せる…!」とかド失礼なことを言っています。そしてそんな鷲巣様のリーチ後、鈴木が暗カンしての鷲巣様の暗刻の2索にカンドラが乗るシーンで、
安岡「(ドラ表示牌は)1索…?」
仰木「新ドラは…2索…!?」
つまり鷲巣は…
ドラ3っ…!
ドラ3っ…!
ドラ3っ…!
……………これのせいで私はドラ3以上であがった時は点数申告のとき「ドラ3っ…!」とか、ドラ部分をリキまなくちゃいけないと思い込まされました。むしろドラ3つ(みっつ)って言ってんのかよと思ってました。それを差し引いても、「ドラ牌はドラ表示牌の次の牌」という麻雀の基本を超ゴージャスに教えてくれた素薔薇しいエピソードだったと思います。
さて、鷲巣様の和了牌である1筒は鷲巣様、鈴木、赤木が1枚ずつ持っているわけですが、あと1枚はまだ山の中。これは次回で安岡さんが引いちゃうわけですが、普通に手の中におさめるのではなく、ツモ切りしてたらおもしろかったですね。鷲巣様、
「わしはアカギからじゃないとアタらんもんっ…!」
とか言い出しそうで。



┃当時の思ひで
後に伝説となる局です。
鷲巣様にカンドラ乗ったとき、「これこそが鷲巣様の持つ強運!」とつぶやいている吉岡の脳内ビジュアル(?)の「天から注ぐ一条の光に照らされた鷲巣様」がキャンディキャンディみたいで好きです。そして突如「すなわち死んじゃうツモ♪死んじゃうツモ♪死んじゃうツ〜モ〜♪」と歌いだしちゃう鷲巣様。愛らし過ぎです。たまに「ウミュヒョ」とか奇声をあげるので、安岡さんがびびってチラ見しているのもステキです。
原作はこのあたりをやってた頃、長期にわたって連載が中断していたと思います。当時は近代麻雀本誌を買っていなかったので中断してるとかわかっておらず、全く単行本がでねえ漫画だな…としか思ってなかったのですが…。当時は麻雀漫画としては天牌が人気だった気がします。天牌、すっげーサクサク新刊が出る(当社比)ので購入が全く追いつけていません…。天牌は私の周囲では読んでいる人はおろか知っている人すら全くいなかったのですが、世間様ではどういうポジションの漫画なのでしょうか?それにしても単行本の11巻と12巻の表紙の赤木はほんとにかっこいいです。