河出書房新社から発行されている小松崎茂のムック『図説 小松崎茂ワールド』を買いました。小松崎画伯と言えば、近未来を描いたイラストや、プラモデルのパッケージの戦艦の精密イラストなどで大変有名な方ですので、皆さんご存じかと思います。
しかし、私にとって印象深い小松崎茂作品といえば、『ユーズド・ゲームズ』(旧・ユーゲー、現・GAMESIDE)というゲーム雑誌の表紙イラストでした。今は普通のゲーム誌っぽい表紙ですが、確か10年くらい前は小松崎画伯がこの雑誌の表紙イラストを描いていらっしゃったんです。この雑誌は、レトロゲームブームが起こる以前(というかスーパーファミコンが現行機種で、セガサターンやプレイステーションが超ナウいゲーム機だった時代…)から、ファミコン・メガドライブ・PCエンジン等をはじめとした中古ゲームソフト市場に出回る良作・傑作・怪作を発掘することにコンセプトを置いたゲーム雑誌として一部のファンに熱狂的に支持されていました。もっとも、この雑誌はいろいろ時代を先取りしすぎており、現在はプレミア化しているファミコンの奇ゲー(誌上ではバカゲーと呼ばれていた)特集やぴゅう太・光速船・ジャガーなど目を反らしたくなるような古代ゲーム機の特集や、ゲームセンターCXが影も形もなかった当時なのにファミコンの過酷ゲームの過酷やりこみを推奨したり、いわゆるBLゲームが流通しはじめる以前から「煩悩ゲームの世界」という腐女子(当時はそんな言葉なかった)向け企画を敢行しまくり、いつかつぶれるんじゃねーかとずっとヒヤヒヤしていました。で、その『ユーズド・ゲームズ』で表紙のイラストを描いていたのが小松崎茂画伯だったのです。さすが奇怪なゲーム雑誌の表紙だけあって、笑顔で白馬にまたがっている戦国猛将、奇怪な深海生物とコンニチワ、朝日が昇る富士山の上をカッ飛ぶ未来型飛行機、大爆発する火山の前で微笑む未来人?など、かなりカオスな世界が展開されていました。また、小松崎画伯インタビューでは寺田克也さんの絵を見た画伯が「デッサンが狂ってる」と素薔薇しい発言をしたり、『ユーズド・ゲームズ』は、もういろいろと思い出深くて、語り尽くせないくらい楽しい雑誌でした。
で、本日の本題はここからです。
この『図説 小松崎茂ワールド』には、『ユーズド・ゲームズ』に掲載されていたイラストは収録されていないのですが、1点だけゲームのイラストが収録されています。
甲板の上で謎の機械化生命体と闘うスネークさん…………………………
……………………………どう見ても冒険小説の世界です………………
この絵(※)は世間様一般では有名な絵なんでしょうか?私はここで初めて見ました…。
もう私にはわからんのよ…流行りのゲームってやつが…
※危なそうなのでアップしません。