TOKYO巡礼歌 唐獅子牡丹

文楽(人形浄瑠璃)と昭和の日本映画と麻雀漫画について書くブログ

 『デビルサマナー葛葉ライドウvs超力兵団』

デビルサマナー葛葉ライドウvs超力兵団』 PS2 アトラス
雀ゲーでもなんでもなく、ゴリゴリのRPG女神転生シリーズの最新作です。大正20年の帝都を舞台に、デビルサマナー・葛葉ライドウくんが超力がんばるゲーム。メガテンなのになぜかミニゲームで麻雀が搭載。なぜか悪魔と所長と麻雀。意味がわかりません。


このゲームでは、貴重品アイテム
『テツヤする点棒』
『アカギれ四風牌
『放浪の三元牌
『哭きの数牌』
を入手すると、鳴海探偵事務所(主人公の勤務先)で、所長と仲魔2体とで麻雀ができるようになります。1周目はミニゲームが麻雀だとは知らなかったので、主人公の名前は「田中一光」、将来の夢は「グラフィックデザイナー」でプレイしていたのですが、2周目は主人公の名前を「赤木しげる」、将来の夢は「神域の男」でプレイしています。皆に「しげる」「しげる」呼ばれてなんか変な気分になれます。


┃超力麻雀ルール

  1. 東風戦。
  2. 25000点持ち25000点返し。
  3. 喰いタン、後づけ、形式テンパイ、食い代えあり。
  4. ダブロンなし、トリロンもおそらく頭ハネ。途中流局の決めの中に三家和は入っていない。
  5. オーラス親のあがり止めなし。
  6. 複合役満あり。4倍役満まで認める。
  7. パオなし。
  8. ぶっとびあり。
  9. 同点の場合は上家優先。
  10. 二翻縛りなし。
  11. ドラ、裏ドラ、カンドラ、カン裏すべてあり、即乗り。
  12. ウマは20000-10000。
  13. 認める役は一般的なルールと同じ。流し満貫はなし。
  14. 賭け金は、点数にもとづき収支が決まる方式。但し、特殊な計算方法で出されているので、通常の千点いくらというレートとは異なるが、だいたいで言うと1000点200〜800円くらい?


このミニゲーム、正直、麻雀のルールがわかっている人向けに作られており、ルール解説などは一切ありません。初心者にかなり不親切です。『サクラ大戦』の花札はルール解説つきだったのに。麻雀のルールを知らないメガテンファンの方々はいろいろ大変だったようです。しかし、麻雀のルールなんてそんなすぐには覚えられたもんじゃないので、むしろ一切解説がないほうがスッキリしててよいかもしれません。別に麻雀しなくたってゲームはクリアできるし。


ていうか、この麻雀の一番の魅力は高レートだってことなんですが、賭け麻だったってのは初めてプレイしたときに、最後の精算画面見て初めて知りました。勝てばいいけど、ぶっとびなんかで負けるとちょっと辛いです。誰でも給料もろくにもらってないのに所長から強烈にむしられるバイトの書生になれます。


まあここまではいいとして、この超力麻雀はイカサマありです。主人公以外が。ボーとしてるといきなり上家のネコマタとかが天和国士無双とか積み込んできやがるので全く油断なりません。しかもどんだけ見え見えの手でリーチかけても誰もひるまず、どんなゴミ手でもつっこんできます。みんなブンブン丸。大介とかそういう問題じゃないです。白・發ポンしてる親に向かって中切れる人(っていうか悪魔)たちがいっぱいです。こんな状況では自分もテッペキくんになっていてもしょうがないので、八崎さんばりの超ド高目指向でいっても全然オッケーです。もうそういう麻雀だと思ってがんがんいってこそ楽しいミニゲームです。とりあえず純チャン


雀ゲーとしてのビジュアル面の出来としては、グラフィックは完全3D空間で、ミニゲームなだけに画面がむちゃくちゃきれいというわけにはいきませんが、そこそこ綺麗です(アトラスクオリティ)。牌もデビサマのオリジナルデザインでカワイイです。リーチやポンカンチー、ツモロンのとき、各キャラクターがおしゃべりしてくれるのがメガテンファンには嬉しいところ。
悪魔が
「我がリーチに来たれ!」
とか
「リチギにリーチィィィ!!!」
とか、いろいろおしゃべりしてくれます。