TOKYO巡礼歌 唐獅子牡丹

文楽(人形浄瑠璃)と昭和の日本映画と麻雀漫画について書くブログ

 月刊どっきり出目金 7月号

稗田礼二郎は動かない
諸星大二郎と言えば、民俗学者だか考古学者だかニートだかよくわからない男・稗田礼二郎を主人公とした『妖怪ハンター』シリーズで有名です。柳田國男南方熊楠大好きっこで民俗学者にシビレるゥ!憧れるゥ!私はこの漫画がちょうお気に入りです。エビス講、うつろ船、民話のフィールドワーク、土着的風習、数十年に一度の祀り、禁じられた踊り、ぱらいそさ行くだ、ともうフォークロワなトキメキがいっぱいの漫画です。多少民俗学の専門的な知識が必要ですが、万人にお勧めできる内容だと思います。まあちょっと絵がアレなもんで、「六本木」と註が書いてある街の風景でも、第1次大戦後の上海にしか見えないのですが…。
さて、そんな諸星先生は大御所なので、先日、人の単行本の帯にコメントを書いちゃったりなどしちゃってました。

弐瓶勉の。

なんか、「私はこんな絵が描きたかった」とかいう、いろんな意味で ざわ… となるようなステキなコメントが載ってました。いや…無理だから…!諸星先生の絵は…もう…いいから…それで…!

そういえば、古屋兎丸・絵で能條純一・原作の『哭きの竜』のパロディまんがが古屋氏のコミックに収録されているそうです。現物は未確認なので情報の真偽・詳細は不明ですが、能條先生のイケメンを古屋流に描くとどうなるか、ぜひ見たいところです。確か昔、福本先生も、誰か絵が綺麗な漫画家さんの絵を見てなんかコメントしてたような気がしますが…
それはそうと、最新号の近代麻雀のコミック告知ページに、『アカギ』と『哭きの竜』と『兎』と『むこうぶち』と『オバカミーコ』を並べて載せるのはどういう了見でェ!福本先生と片チンが可哀想じゃないか!(失礼)しかもアカギにだけ変な長体がかかってる気がするんですが…デッサンが狂ってるから多少歪ませてもいいってこと…?
それにしても、千葉は上総一ノ宮にある麻雀博物館…確か、2階の奥のほうのコーナーに、能條先生の色紙と福本先生の色紙が並べて置いてあって、なんていうか、悪魔合体というか、核反応というか、異次元への扉が開くとか、そんな印象を受けました。