TOKYO巡礼歌 唐獅子牡丹

文楽(人形浄瑠璃)と昭和の日本映画と麻雀漫画について書くブログ

 原恵一郎2連発

今日は『COMIC乱』、『別冊漫画ゴラク』の発売日が重なった為、一日に原恵一郎先生の漫画が2本も読めるという大変ぱらいそな日でした。しかし、この2冊をコンビニで同時にレジに出すのは気が引けます。



┃次郎長放浪記 @コミック乱
とある漁村へ流れ着いた次郎長は
その村の名主の娘の誘拐事件の犯人と間違えられ、
縛り上げられてしまう。
しかし、娘を誘拐していたのは眉間にサイの刺青を入れた男…
伝説の博打打ち・関東丑五郎だった。
次郎長・石松・政五郎は娘を取りかえす為、
丑五郎一味と博打勝負をすることとなる…


3人旅になって初の勝負。
それにしても原先生ってどーしよーもないおっさんを描くのが死ぬ程うまいですね。
また1ページ目から吹き出してしまいました。
それはいいんですが、また超力変態ジジイ(丑五郎)が登場。
どんぶりに軽く盛ったサイコロをピーナッツか何かのようにボリボリ食ってました。
どこからともなくサイコロを取り出すとかそんな問題じゃないです。
大九郎が麻雀牌食ってたことを思い出せば、さほど違和感を感じませんが…
大九郎と博打列車を超えるカットビ勝負になってくれることを楽しみにしています。
ただのチンチロリンじゃすまさないぜ!



┃悪党パンチ @別冊漫画ゴラク
学校の警備員の職についたラモンくん。
しかし同僚の田中さんは手作り爆弾を作って
学校を爆破しようとするアレな人だったのです!
ラモンくんは暴走する田中さんを止めようと必死の説得!
でも田中さんは爆弾のスイッチに手をかけちゃった!
どうする!ラモンくん!


今回も超力テンションで感動いたしました。
って、1ページ目からいきなり「殺しの依頼」を「殺しの衣類」って強烈に誤植ってましたが…
無意味にエロシーンがあるお色気漫画に挟まれておきながら女一人出さず、
これだけの変態ギャグをぶちかましてくれるとは、さすが原先生です。
狙ってやってるギャグも、天然で滲み出ちゃったギャグもおもしろすぎです。
それにしても『凌ぎの哲』や『次郎長放浪記』は時代ものだからいいけど、
この『悪党パンチ』は舞台が現代なので変態ギャグ具合が引き立ちますよね。




凌ぎの哲連載中は「この作者ちょっとアレなんじゃないか」と読者100人中100人が思うようなカットビ展開を毎号見せてもらえて幸せでした。惜しむらくは、森サブがガスにチューした回を買い逃したことです!また、昔コミック乱でやっていた『酔いどれ包丁』とかいう料理漫画では「そんななまくらで魚が捌けるかーーーッ!」とか言って包丁で刀を叩き折っていたらしいですね。こちらも連載終了後になって人様に教えられ、読んでいなかったことを公開しています。まあとにかく、要は今やってる連載で『凌ぎの哲』や『酔いどれ包丁』を超えるカットビおもしろさを見せて頂ければいいんですよね!

というわけで私は原恵一郎先生を365日応援しています!